カフェインの覚醒作用は本物か?

雑誌「栄養と料理」2017年4月号の記事でカフェインの覚醒作用と脳の反応速度の関係について掲載されています。

要約すると濃いめのコーヒー1杯(カフェイン70mg)で70ミリ秒早くなったとのこと。

鍛えられたアスリートの100メートル走でフライングぎりぎりの反応時間が100ミリ秒、普通の人の単純なボタン押しが200~~300ミリ秒と比較しやすい数値も紹介されています。

この「普通の人の単純なボタン押し」というのはきちんとした実験技術なのですが、どうしても携帯型ゲーム機のシューティングやアクションゲームの操作を連想してなりません。ということは、ゲーマーはカフェインを摂ると上手くなれる?

ということは無いと思います。

そもそもカフェインの持続時間と効果の強弱には個人差が大きいからです。
実験では効果があったと認められていたようですが、日頃コーヒーなどカフェインの多い飲料を飲まない人が対象者に多く混じっていると覚醒効果が高くでやすくなります。

なので、日頃からコーヒーを飲みながらゲームなり仕事なりしている人は慣れているので、濃いめのコーヒーを1杯追加して飲むぐらいで、めざましく脳が覚醒したり反応速度が上がったりはしないのではないかと思います。

もっとも、この記事PRを兼ねている「ネスレ日本」に所属している研究者の記事なので、こういうのを「ちょうちん記事」というのです。ですが、ツイッターを見てたら真に受けてる人がそれなりにいてどうしたもんだか。

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