ダイエットクラスブログ

はちみつで免疫力を上げるとコロナウイルスに効く?

2020年04月15日

こんにちは 管理栄養士の菊池真由子です。

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さて、コロナウイルスの感染者情報に危機感を募らせている人が増えてきています。

今回は「免疫力を上げる」とTV番組にて取り上げられた「ハチミツ」について解説していきます。

ハチミツで免疫力をアップする根拠は「オリゴ糖」

番組では「ハチミツが免疫力を上げる」としています。同じく免疫力をあげる効果のある食品としてバターも紹介されているのですが、なぜか人気を呼んでいるのがハチミツ。バターよりハチミツのほうが健康的なイメージがあるからでしょうか。

さて、番組でも紹介されていたのですがハチミツが免疫力を上げる根拠として「オリゴ糖」を紹介しています。

このオリゴ糖は、腸内細菌のえさになって腸内の善玉菌を増やす働きがあります。

なぜ腸内細菌に注目しているかというと、人の免疫力の7割は腸が支えているからです。

腸内には、おおざっぱに分けて善玉菌・日和見菌・悪玉菌に分類できます。そして善玉菌が優勢になることで免疫力が上がるのです。

善玉菌を優勢にさせるために必要な栄養成分としてオリゴ糖があります。そしてオリゴ糖を手軽にコンパクトに摂れるのがハチミツなのです。

だから、番組で「免疫力を上げる」とされていたのですね。

ハチミツだけでは免疫力は上がらない!

しかし、解説したようにハチミツは「善玉菌のえさになって善玉菌を元気づける」食品。いわばオリゴ糖は善玉菌のサポート成分です。

なので、もともと腸内に善玉菌が豊富な状態でなければオリゴ糖の良さは活かされないのです。つまり、オリゴ糖ばかりに注目しても効果が薄いといえます。

そこでおすすめなのが「ヨーグルト」。腸に善玉菌を大量に送り込むのに、これほど適した食品はありません。

特に「おなかの調子を整える」と表記のあるトクホ(特定保健用食品)のプレーンヨーグルトが良いです。

これに甘みを追加するためにハチミツを加える、という食べ方をするとハチミツの良さが発揮されます。

ヨーグルトは約100グラム。ハチミツは小さじ1~2杯が目安量です。

ホットケーキを食べてみよう

ハチミツは砂糖代わりに紅茶に入れるなどに出来ますが、ホットケーキに使うのもおすすめです。

もちろんデザートなので食べすぎは太る原因に。フライパンの1/3~1/2枚程度のサイズ冷凍品なら1枚、カフェのパンケーキなら1枚程度の量がおすすめです。(カフェでは2枚出てくるので、そのときは翌3日ぐらいは空けて調節しましょう)

そしてホットケーキにハチミツをかけて食べましょう。

するとその甘さが精神をリラックスさせます。このリラックス効果が大事なのです。

コロナ関連の報道や休校・休業などでどんな人にでも精神的なストレスがたまっているのが現状です。しかし、ストレスというのは直線的に免疫力を下げます。

ホットケーキには、2つの効果があります。ひとつは、温かさによる自律神経の緊張を緩める効果、ふたつめは、ハチミツの甘さで脳に幸福感を感じさせる効果です。

ヨーグルトばかりでは飽きてしまうので、たまにはデザートも入れてみてくださいね。

編集後記

ホットケーキはホットケーキミックスを買ってくることで家庭で簡単に作れます。

休校でお子さんと一緒に作るのも良いですね。お子さんの調理実習みたいなもので、料理スキルを上げるのにも向いています。なにより大事なのは「親子のふれあい」。

このふれあいタイムが脳から「オキシトシン」という幸せホルモンを出すのです。オキシトシンは悲しみ・ゆううつ・不安などネガティブな感情を消してくれる効果があります。

オキシトシンは、手をつなぐ、頭をなでるなどのスキンシップや相手に感謝の気持ちを語ることでも分泌されます。また感謝を伝えられた相手にもオキシトシンが分泌されます。

こんな不安な時期だけに、相手に「ありがとう」と一言いうだけでも気持ちが明るくなってきますよ。