ダイエットクラスブログ

どうして甘い物が食べたくなるのか

2019年06月05日

こんにちは 管理栄養士の菊池真由子です。

皆様に重大なお知らせ!!

8月26日(月)に『食べれば食べるほど若くなる法』の図解本が発売になります!!

この『食べれば食べるほど若くなる法』は現在7万部のベストセラーです。

これがフルカラーの図解になって更に解りやすくなります。ご期待くださいね。

さて、今回のテーマは「どうして甘い物が食べたくなるか」です。

もう6月に入ってクールビズの季節。半袖の日も増えて二の腕が気になる人が増えてきています。そこで、今回は「甘い物を食べたい気持ち」を解説していきます。

甘い物はカラダと心の栄養補給

甘い物を食べたくなる原因はたった2つ。1)カラダが疲れたので即エネルギー源になる糖質 =甘いものが欲しくなる。2)心が疲れたので美味しいもの=甘いものが食べたくなる。

美味しいものは甘くないメニュー、例えば豪華なフレンチであったり、好きなラーメンであったりするのですが、甘い味は脳に幸福感をもたらす働きがあります。なので、心の疲れを癒やすには甘いものを脳が要求してくるのです。

単純に「甘いもの好き」という場合は?と考えてしまうかもしれません。しかし、それは無意識にストレスを甘いものを食べることで解消していたり、特にお腹もすいていないのに惰性で食べてしまうと言う「習慣」になっているのです。

甘いものを食べてしまう背景を考えてみましょう

しかし、甘いものは心身の健康に必要で不可欠なのです。確かに砂糖の取り過ぎを招くと不健康にはなりますが、「なぜ砂糖=甘いものを食べ過ぎてしまうのか?」という食に関する環境を見直すだけで違ってきます。

例えば、朝から甘い菓子パンで過ごしている人はなぜ食パンでなく菓子パンを選ぶのでしょう?子供が食パンより菓子パンが喜ぶからつい出してしまうというママもいます。

もちろん食パンより甘いものが美味しいですよね?ですから甘いもののほうが「食べやすい」から。ではなぜ食べやすいか?

甘いものは幸せの味だからです。大人も子供も糖分によって脳が幸福感を得られるのを無意識に知っています。そして甘いもののほうが「食事を食べなさい」としつけるよりラクだからです。あるいは自分自身が菓子パンを選んでしまうのはなぜでしょう?

菓子パンでなくても「健康に良さそう」という理由で甘い味の飲むヨーグルトを飲んでいることもあります。しかし、結局「飲むヨーグルトは甘い」のですから、朝から甘い味を楽しみたいのです。

その背景には「ママが手抜きしている」のではありません。ママ自身が何らかの理由で「しつけ」を休みたいのです。もしくは自分自身が疲れていて、甘い味で癒やされたいのです。

甘いものが欲しいのは自然な気持ち

甘いものを食べ続けることを「砂糖中毒」のようにまるでカラダにとって害悪のように表現している人もいて、これだけをテーマに1冊の本になっていることもあります。

たしかに、「菓子パンはパンではなくお菓子」ですし、連日1日になんども甘いお菓子を食べる様な状態ですと、ある程度減らす必要はあります。

しかし、甘いものは心身の栄養に欠かせません。これを自分の気持ちだけでガマン(制御)しようとすると、「食の3大欲求」の1つか2つが満たされないので必ず自分でコントロールできなくなります。

ここでいう「食の3大欲求」というのは、1)栄養補給という肉体的欲求。2)おいしさという精神的欲求。3)誰かを一緒に食べるという社会的欲求。です。

2)については食事の中で甘いものが圧倒的な比率をもっていますね。3)は「誰かと一緒に食べる」ということが食事を共にすることで、その誰かと仲良くするのにとても効果的な手段ということです。そしてこのことは、子供から大人へと成長していくにつれて身についていく社会性の1つでもあります。

しかし、あるはずみで食べ過ぎを起こします。この食べ過ぎが自己嫌悪に陥る原因になります。ガマンしきれなかった自分を責めてしまいストレス過剰になり、再び甘いもの(味)で心の均衡をとろうとしてしまいます。

このストレス過剰から甘いもので癒やす回数が多くなるほど自己嫌悪感と過食を繰り返して心と栄養(食べ過ぎ)によって体型に負のスパイラルに陥るだけなのです。

なので「中毒」というのではなく、単に何らかの原因で「疲れているから」なのです。

とりあえず寝る

この負のスパイラルに陥ったときの解決策は色々ありますが、1)ガマンしないで、ある程度は食べる。2)よく寝る(睡眠は疲労回復とストレス解消効果が高い)。3)軽くカラダを動かす(運動によって痩せるのではなく、運動にストレス解消効果と、熟睡を招く効果があるから)。

皆さん忙しいので、「よく寝る」というのが出来そうで出来ていません。自分で食べ過ぎて自己嫌悪感に悩んだら「とりあえず寝る」を実行してみてくださいね。

それでも甘い物を食べるのを止められないときは?無性に食べたくなったときは?

長くなったので次号に乞うご期待!

編集後記

今回は、メンタル面での解説が多かったこともあり、ビックリの内容があったかもしれません。しかし、甘いものは食べて良いものです。

中毒性のある味は甘いものだけではないので一部の書籍は不安をあおっているだけと私は考えています。

例えばコーヒー好きな人。コーヒーの香りや苦みがやみつきになって1日に何杯も飲んでいる人がいますよね。ほかにもビールやお酒のアルコールの風味やほろ苦さ。同時に感じる爽快感も相まって「毎日の晩酌が止められない」人だって多くいます。

なので、甘いもの好きを止めなければならないことはないんですよ。

雑誌取材記事が出ています!女性セブン2019年6月13日号「疲労か起伏力を上げる最強食品20」にてコメント掲載

ゆうゆう2019年7月号「太らないのはどっち?」ブロッコリーVSコンニャク。野菜汁100%ジュースVS果汁100%オレンジジュース。P47~P52まで目から鱗のクイズが満載です!

新たにWEB記事がアップされています。美容効果を狙うなら赤身の牛肉を!選ぶべき部位も詳しく解説

ウエブサイトMYLOHASにて「30日間の「太りにくい食習慣」を30日間集中連載していました。

30日間の「太りにくい食習慣

30ぐらいコツが並んでいると3つぐらいは「コレなら!」と思えるものが出てくるはずです。そのうちの1つぐらいから身につけていけば太らなくなってきますよ。