ダイエットクラスブログ

マスクで熱中症になる?

2020年05月14日

こんにちは 管理栄養士の菊池真由子です。

急に気温が上がってきましたね。まだ5月というのにすっかり初夏の気温です。そんな状態でマスクをしていると暑いですね。これからもっと暑くなるときにマスクをしていると・・・。

なんと「マスク熱中症」が起こるかもしれないと言われています。そんな時の対策を解説します。

マスクをしていると息苦しくなる理由

マスクは顔の半分を隠してしまいます。体は衣類で気温と衣類で調節ができるのですが、マスクでは気温の高さに対しては何もできません。

呼吸をするたびに熱がマスクの下で熱がこもってしまうため息苦しくなってくるのです。

もともと呼吸には、体温を調節する働きをもっています。たくさん息をはくことで、体温を下げているのです。その呼吸がマスクで閉じられた狭い空間で行われるので「自分の放熱で暖まった空気をもう一度吸い込んで、さらに熱くなった息を吐く」ということを起こします。すると、顔周りは汗をかき、上がった体温が下がらないのです。そうなると熱中症になるリスクが上がってきます。

マスクは外せない。どうすれば?

しばらくは、外出自粛が緩和されてもマスク着用は続くでしょう。マスクで暑くなって顔周りに汗が出る程度ですむならタオルなどで拭けば良いのですが、首やわきなどに汗がでてきたら全身の汗がでてきている証拠。上がりすぎた体温を汗をだすことで下げようとしているのです。

ここで、暑くさせている原因のマスクを外せば楽になりますが、そう簡単に外せない状況がこれからも続きそうです。特に仕事をしている人は服装も一定の「かっちり度」が求められてきます。いくらクールビズが浸透していてもTシャツ1枚で出勤とはなりません。

そこで、ありきたりなのですが「こまめに水分をとる」ということしか対策はありません。そして、これからは「冷えたもの」が必須になります。飲み物の温度で体を冷やすことが重要なのです。

どんな飲み物が良いの?

理想は「経口補水液」というもので、商品名は「OS-1(オーエスワン)」などです。これを冷やしておき、保冷効果のある水筒に入れてちびちびと何度も飲むことです。

1回に50ccぐらいでも構わないので「のどの乾きを感じる前に飲む」のがポイント。一度にごくごく飲むよりも、ちょっとした隙間に少量でも回数を多くして飲むのがコツです。

スポーツドリンクでも構いませんが、案外糖分が多いので、毎日のように飲んでいると太ったり、虫歯の原因になります。

ほかにお薦めなのが麦茶です。冷たい麦茶なら、こまめに飲んでも余計なカロリーもありません。

コーヒーなどカフェインの多い飲み物はカフェインの利尿作用で水分が外に出やすくなります。結果、のどの渇きが強くなりがちで、熱中症になると起きる脱水症状を引き起こしやすいのです。なので、カフェインの多いコーヒーやコーヒーほどではなくてもカフェインの多い紅茶やウーロン茶も避けておきましょう。

ランチに生野菜を食べよう

さすがに食事時はマスクを外してもOKですよね。そんなときにお薦めなのが「生野菜」です。

なぜかというと生野菜には「カリウム」が豊富。カリウムには、血管を広げて体温を下げる働きを持っています。これを活用するのです。もちろんドリンクは冷たいものを。

食事メニューは、食べる場所の空調が効いていれば冷たいものに限る必要はありません。冷たいメニューはバラエティに限度がある上に、麺類などに集中しがちで、夏ばてを起こしやすくなるのです。

なので、食事メニューは通常どおりで良いのですがサラダや刻み野菜が入っているもので体を冷やすようにしましょう。

といっても、急激に体温が下がったりしないので、正直、気休め程度です。

食べ物と違うけれど、ちょっとしたコツ

マスクにミント系のアロマスプレーなど清涼感があり、口に入っても大丈夫な濃度のものをつけると息苦しさが楽になります。

あるいは清涼感を出す制汗剤を首まわり(特にうしろ)にスプレーすると、少しだけ!暑さ対策になります。ミント系のスプレーでもおすすめです。

ただし、ミント系のガムなどは口を動かすのでマスクで暑くなっているときには向いていません。

まだまだマスクそのものも十分行き届いてなく、冷汗タイプが出回るのはもっと先になりそうです。(マスクのような効果を持ちつつ、暑くならないようなものがスポーツ用にあるのですが、どこも完売しています)

熱中症にご注意くださいね。

編集後記

フェイスブックで「ブックカバーチャレンジ」というのをやっています。

本の表紙だけを7日間紹介するというものです。広がりすぎてルールが曖昧になってきているので私は紹介をした本の説明を少しつけています。

まだ始めたばかりなのですが、紹介した本が無料で読めるサイトがあるのでここでご紹介。どれもライトノベルなので、内容は難しくはありません。

淡海乃海 水面が揺れる時 (連載中)

50才をすぎたおっさんが現代日本の記憶を持って戦国時代の弱小藩主の子供として転生。藩をもりたてて、近隣の群や藩とやり合う戦記もの。ヒーローの政策や戦略が面白い。
破滅フラグしかない乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった

ライトノベルの長ったらしいタイトルの先駆けになったラブコメ。人気がありすぎて、現在深夜アニメで放映中。主人と録画して見ています。

薬屋のひとりごと(連載中)

中国の後宮を舞台にした毒に関連した事件をヒロインがよみとく。毒薬そのものだけでなく、鉛毒、海藻毒など日常に潜む毒、アレルギーなども。裏に政治謀略が絡む事件は読みごたえあり。

どれも出版社から商業出版されていてアマゾンなどで販売しています。きちんと書籍化されていると大幅加筆がされてあるなど読み物として完成度が高くなっていますが、興味があればサイトで読んでみてはどうでしょうか。

あと、全てコミカライズ版があります。マンガで読むと解りやすくなるのと笑いが増えます(笑)。