ダイエットクラスブログ

外出自粛で目が疲れた時は?

2020年05月07日

こんにちは 管理栄養士の菊池真由子です。

まだまだ外出自粛が続いていますね。

そこで長時間見てしまうのが、TV、パソコン、タブレット、スマホです。

連休もあり、映画、動画を何本も見た人も少なくないでしょう。もちろんテレワーク化でパソコンを見る時間も増えているはず。

私もZOOM会議、セミナー、メールなどで「対面でしゃべれば済むことをパソコンの画面を通して行う」という仕事内容にシフトしていき、メールを書く時間も増えました。*ZOOMはパソコンを使ったテレビ会議システムです。

画面を見る時間が増えると眼精疲労も増える

画面(TV、パソコン、タブレット、スマホなど)を見る時間が増えると「目の疲れ(ドライアイや目の乾燥も含む)」のほか「肩こり」「頭痛」も増えてきます。

画面に向かっている時間が増えると、それだけで運動不足になり肩こり、頭痛の原因にはなりますが、なんといっても目からの疲れが影響しているのです。もちろん、コロナ騒動で環境が変わってしまったというストレスも原因になっています。

画面を見続けると疲れるのは、2つあります。まず、画面が目の位置(高さ)から「日常ではありえないほど」に近くにあること。もう1つは頭の場所も斜めになっているからです。

目といえばブルーベリー?

目といえばブルーベリーのイメージが強いのではありませんか?

ブルーベリーに豊富なポリフェノールの1種である「アントシアニン」が目の疲れや目の見え方、疲れに効果があると思われています。

ところが調べた結果、消費者庁が、ある健康食品会社に

「ブルーベリー飲料を飲めば視力が回復するようにうたった広告を出したのは景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、同社に課徴金1814万円の納付と再発防止を命じた。」

とあるのです。

とにかく、視力回復には効果が公に否定されています。

ところが目の疲労感、ピント調節力については、「機能性食品」として認可されています。

機能性食品とは事業者(企業)の研究データでその機能を認められた内容を表記できる、というものです。消費者庁でもわざわざ「特定保健用(トクホ)食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。」というように明確に書いてあります。

特定保健用食品は事業者の提出したデータを国もしくは第三者機関でデータ内容を確認して認可している「国のお墨付き」です。しかし機能性食品は「1企業の実験データを集めたもので、効果のほどは国として保証しないよ」というものなのです。

ということで、ブルーベリー(アントシアニン)を飲んだところで「自分が使って楽になったのなら使えばいいし、何ら変化がなければ使っても意味なし」という状態なのです。

アントシアニンはブルーベリーだけでなく、ブドウの赤紫色の皮やブドウジュース、赤ワイン、さつまいもの皮などに豊富です。皮ごと食べられるブドウが出回っているのでこれを使うのも良いですね。

パッケージに「目の疲労に」や「老眼に」というような文言、あるいはそういったイメージを持たせるフレーズがあっても「効果はわからない」という不確かなのが現状です。ちなみに老眼は「目のピント調節機能の衰え」が症状の1つにあります。

ただし、「効果がある人とない人がいる」ということは、「個人差はあっても何らかの効果は発揮している」ということです。ですから、今後の研究に期待しておきましょう。

ほかに目の健康に良い栄養成分はないの?

ほかに目の健康に関係している栄養成分が2つあります。1つはビタミンA。これは効果が科学的に実証されていて「薄暗くても光の強弱を感じる。暗いところでもちゃんと見える」「急に暗いところに出てもちゃんと見える」という効果です。

暗いところでほとんど見えないのを「鳥目(とりめ)」と呼びます。鳥類は暗いとなにも見えなくなって眠るのが由来ですが、ビタミンAが不足していると、何も見えない訳でなくてもくっきり見えなくてぼやけたりしてしまいます。

ビタミンAは、緑黄色野菜に豊富です。色の濃い野菜や葉物野菜がおすすめ。

もう1つは「ルテイン」。これはビタミンAの原料となるベータカロテンの仲間である「カロテノイド」です。直物の緑色・黄色を作る成分で「紫外線から目を守る」「老化による視力の低下を予防する」とされています。

しかし、これも食品として、たとえ健康食品として大量に食べても「効果がハッキリしない」というのが現状です。

機能性食品として認可をうけている健康食品やサプリメントもありますが、ブルーベリーと同じく「食べて効果があるかはわからない」のです。しかもちょっとマイナーな成分なのでブルーベリーほど研究もされていません。ですから「効果がある人が存在する」ということも解っていないのです。

ルテインが豊富な食品はほうれん草、からし菜、キャベツ、トウモロコシ、そばなどです。

結局食べ物では限界が??

食事療法として「目の病気に効果がある」というものはありません。さらに言うと「目の衰えや疲れに効果がる成分はハッキリしていないので、コレといったものはない」というのが現状でした。

なので、食べ物では限界があるようです。結局「見る時間を減らす」というのしか決定打はありません。

といっても、1日何時間という目安もありません。もし肩こりや頭痛は45分~60分ごとに1回ストレッチタイムを取り入れるのが良さそうです。

頭痛体操>(日本頭痛学会による)

画面からはブルーライトと呼ばれる脳を刺激する光がでています。ブルーライトカット効果のあるメガネもおすすめ。視力矯正をしない伊達メガネでも使用価値はありますよ。

編集後記

私自身も画面をみる時間が増えました。ただし、集中すると、気がつくと午前中ずっと座っていた!というように、途中で体を動かすような休憩をとるのを忘れていたりします。

肩こりと頭痛が出てきたので「頭痛体操」を取り入れてみると15秒もあれば出来る内容で、頭がスッキリ!これはお薦めです。

これからはキチンタイマーをかけて強制的に休憩をとらないといけないな~と思っています。