ダイエットクラスブログ

免疫力を上げるには?

2018年02月07日

こんにちは 管理栄養士の菊池真由子です。

いま、世間ではインフルエンザが大流行。予防接種を受けていてもタイプが違うものが勢いを増しています。

そして、その陰にかくれて、花粉の飛散が始まりました。今年は例年の○倍、と言われていますが、毎年毎年「例年の○倍」。「今年は例年の○分の1です」というような年は滅多にないように思うのですが、平均をとっているはずの「例年」というのはどこから来てるんでしょう?

インフルエンザの花粉症も関係するのは免疫力

インフルエンザは免疫力が落ちると悪化しやすくなります。かかってしまうのは、免疫力がどうこうというよりも感染力の方が強い、感染するような環境に長時間居やすい、というような原因があるので、手洗い・うがいぐらいの自衛ぐらいしか対策が打てません。

一方花粉症は免疫能力が花粉に過敏に反応している証拠。免疫のシステムが乱れてしまっているのです。

そこで、1)インフルエンザの症状を軽くする 2)花粉症の症状を軽くする

この2つを兼ね備えた食事が重要になってきます。

決め手は腸内環境

人の免疫の約7割を支えているのが腸です。そこで腸の調子を良くするのが、上記2つを一気に解決する切り札になります。

では、腸内環境を良くするにはどうすれば良いのでしょう。

それは、1)腸内細菌の善玉菌を増やす 2)腸内に老廃物・食べもののカスを溜めない、ということです。

腸内には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌がいます。善玉菌が優勢になると日和見菌が善玉菌加勢して腸内環境が良くなります。

そして、腸は食べた食品が消化吸収された最終地点。有害物質や食べものの残りカスが便として作られているのです。ですからサッサと便として出してしまって腸内を掃除してしまうのが一番です。

乳酸菌と食物繊維が大事

腸内環境を良くし、便秘を起こさないために必要な栄養成分が、1)善玉菌(=乳酸菌) 2)食物繊維、この2つです。

乳酸菌はヨーグルトや乳酸菌飲料が最も効率的に得られます。乳酸菌には様々な種類がありますが、ビフィズス菌やフェーカリス菌、ガセリ菌などヨーグルトに使われている菌は全て善玉菌です。

これらを免疫力アップに役立てるには・トクホ(特定保健用食品)のプレーンヨーグルトで食べるしかありません。

フルーツ入りや低脂肪タイプでは期待薄です。

そのままで食べるのが難しい場合は砂糖でなくハチミツをかけてください。ハチミツにはオリゴ糖が含まれていて乳酸菌を活性化してくれます。

そして食物繊維。これは野菜や海藻、きのこ類に多く含まれています。日常の食事にたっぷりと食べたいものです。市販の野菜ジュースでは効果が期待できないので、食品として食べるのがコツです。

インフルエンザで食欲がないときは

発熱時や、熱の下がりはじめは食欲もありません。そんな時は「肉や卵の入ったうどん」がおすすめ。

ヨーグルトは冷たいのでお腹を冷やしてしまうし、野菜は消化が悪めです。

そこで、免疫細胞の材料になるタンパク質を食べる必要があるのです。

お薦めは様々な栄養成分が豊富な卵。次点は脂肪が少なめで消化しやすい鶏肉です。

うどんの汁も適度な塩分が含まれていて脱水防止にもなります。

みなさん、くれぐれもご自愛ください!

編集後記

実は、拙著『図解食べても食べても太らない法』が11万部を突破しました!

9万部の頃は「10万部を越したらスゴイなあ、きっと有頂天になるだろうなあ」と思っていたのです。

ところが一気に11万部になって、驚いてしまい、逆にうろたえてしまいました。

ところで、『図解食べても食べても太らない法』には文庫版『食べても食べても太らない法』より詳しく「正しいヨーグルトの食べ方」を解説しています。ダイエット用として推薦していますが、免疫力アップにも非常に有効です。ぜひ試してみてください。

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