こんにちは 管理栄養士の菊池真由子です。
食べ過ぎになるクリスマスが終わり、さらに追加して太る要素が満載のお正月休みが来ました。
今回は取材の多かった「年末年始の食べても食べても太らない法」について解説していきます。
12月はクリスマスだけでなく忘年会などでパーティーや家庭でのごちそうやケーキなどを食べる機会が多くなります。
自分で「少なめに」「揚げ物は太るから避ける」と気をつけていても、目の前にあると全く食べないでやり過ごす人はいません。お酒も食事も勧められると断れないこともあります。
しかも仕事は忙しいので疲労感がいっぱい。「疲れたら甘いもの」とお菓子だけでなく甘みの強いドリンク類を飲む回数も増えてしまいます。
自分でいくら節制しても、どうしても日頃以上に飲み食いしてしまうのが12月なのです。
お正月の危険は「おせち」
太ってしまったかも、と思いながら迎えるお正月。ここで太りやすいメニューが「おせち」と「お餅」です。特に危険なのが「栗きんとん」「伊達巻き」「黒豆」など味付けが甘すぎるものです。
季節の風物詩ですが、家族など遠慮がいらない間柄なら「ダイエットしたいから」と箸をつけないのもコツ。親戚づきあいなどで「食べない訳にはいかない」時は「甘い味の料理は数を絞る」「量は半分以下」、ほかにも「虫歯がある」と断ってしまいましょう。
勧められるままに無理して食べる必要はありません。すべてを拒絶すると人間関係にヒビが入りますが、少しだけ選んで食べると、案外受け入れてもらえます。ほかのお勧め料理を多めに食べて「美味しい」と褒めておきましょう。
注意したいのは、 1)きんとん 2)伊達巻き 3)2色(錦)卵 4)黒豆
ほかにもお正月に出てきやすい、「ようかん」「ういろう」「まんじゅう」「干し柿」は危険。少しずつても全部食べるとカロリーオーバー。「どれか1つ」と決めておきましょう。
お正月といえばお餅。この時期だけは食べてしまう、という人も少なくありません。
お餅はもち米をつぶして固めてあるようなものなのでいわば、もち米を濃縮して食べるようなもの。簡単にいくつも食べてしまえるのであっという間にカロリーオーバーです。
そこでおすすめなのが「雑煮として食べる」ことです。
雑煮にすると、汁物なので水分が胃に入ってきます。すると胃が膨らんで、また水分を多くとることで胃から食欲を増進させるホルモンの分泌を抑えることが出来るのです。
磯辺焼きで食べると、ホイホイと2~3個軽く食べてしまえます。今年は雑煮にして、水分たっぷりで食べるようにしましょう。
さらに、お餅は通常のサイズのものを半分に切って食べるのがコツ。すると同じ1個分でも2個になるので、汁が多めに入り、また数が増えるので満足感がアップします。
それでも、おなかがすいていないにも関わらず、だらだら食べてしまうのがお正月。
お正月はお酒をよく飲むので、アルコールの食欲増進効果で「なんとなく食べて」しまいます。
そこで、12月からの食べ過ぎとお正月太りを帳消しにするのにおすすめなのが「おでん」です。
おせちを用意していても、いなくても元旦以降、食べる料理がごちそうになりがち。
そこで「シッカリ食べてもカロリーセーブができる」のが「おでん」です。
「こんにゃく」がおすすめなのはもちろんですが、「厚揚げ」「大根」「卵」はぜひ食べてほしい具です。逆に「薩摩揚げ」「野菜天」などの練り物、家庭によって入るか入らないか分かれますが「じゃがいも」「もち巾着」「牛すじ」はNG。
練り物は厚揚げを食べるなら揚げて具材が多くなりすぎることと塩分過剰になります。塩分が多いとお酒が進んで無駄な食欲がでるのです。
大根は約97%が水分で食べたボリュームのわりに非常に低カロリー。卵は食べた食事を食後すぐ体温として発散してくれるタンパク質源として非常に優秀なのです。
じゃがいもや巾着は糖質オーバー、牛すじは脂肪オーバー。
具の選び方で帳消し度合いが変わってくるので「こんにゃく」「厚揚げ」「大根」「卵」は必ず食べましょう!
家庭でおでんをつくるなら、意外に相性がよくておすすめなのが「えのき」です。
ベーコン巻きにする必要はないのですが(むしろ巻かないでください)バラバラになりやすいので、ざっくり大きく1株を4~6分割ぐらいにして入れるだけ。
カロリーがほとんどないだけでなく、飲み会やクリスマス、お正月で食べ過ぎたコレステロールを外に出して便秘解消をしてくれる食物繊維が豊富です。
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