ダイエットクラスブログ

過敏性腸症候群で困っています

2017年09月20日

こんにちは 管理栄養士の菊池真由子です。

8月末から季節外れの雨が続いたり、早くも台風が大暴れしたりと今年は異常気象の連続ですね。

日替わりで気温の乱高下があると体の自律神経がついていけなくなってだるさや頭痛、関節痛などの原因になります。

これは「暑さ・寒さ」も体にとってはストレスになるからです。

さて、今号ではテーマとしてリクエストのあった「過敏性腸症候群で困っています」についてです。

過敏性腸症候群はストレス、主に精神的なストレスで起きるお腹の不調です。

急な下痢や便秘を繰り返して日常生活に大きな悪影響を及ぼしています。

そもそも「過敏性腸症候群」って?

過敏性腸症候群は、検査で異常がないのに下痢や便秘などを伴う腹痛や不快感を慢性的に繰り返してしまう「病気」です。

*自己判断でずに受診しましょう。

詳しい原因は明らかになっていませんがストレスが深く関わっていることが解っています。

ストレスがかかったときに脳から出るストレス信号によって腸の運動を刺激するセロトニンが分泌されて腸の動きが激しくなります。

すると急な腹痛や下痢を引き起こすのですが、頻繁に起こると「またなるのではないか」と不安になります。

すると更にストレス信号が出て不調を繰り返す、という悪循環を起こすのです。

セロトニンはもともと脳内の幸福物質とされストレスを緩和する神経伝達物質です。

しかし脳内物質と腸の動きや腸内環境は相互に影響し合っていることが解明されてきました。(腸脳相関あるいは脳腸相関と呼びます)。

正常であればセロトニンで腸が動いても「普通の腸の動き」の範囲で治まります。

しかし、ストレスがかかりすぎると、度を超して下痢や便秘になってしまう、というのです。

まずは食生活で腸を守ろう

過敏性腸症候群の改善・予防には食生活で腸をいたわりましょう。

病院で薬が処方されている場合は指示通り服薬してください。

1)朝食を抜かない。「食べたら下すかも」と心配になりますが、1日3食を規則正しく(ほぼ似たような時間に)食べることが重要です。特に朝食で大腸のぜん動運動を促して排便のリズムを体にしっかり覚えさせます。 2)刺激物は避ける。香辛料、塩辛いもの、冷たいもの、アルコールは避けます。ほかにも腸内の悪玉菌を増やす脂身の多い肉は控えましょう。肉類は赤身で! 3)水分と食物繊維をとる食物繊維は腸内の善玉菌のエサになります。腸内の善玉菌を増やして腸内環境を良くしましょう。野菜やきのこ、海草、納豆などがオススメです。食物繊維は消化が良くないのでシッカリ噛むことも忘れないようにしましょう。

生活スタイルにもひと工夫

1)睡眠と休養でストレス解消。睡眠はストレス解消に非常に効果的です。しかも腸の動きを調節する自律神経を整えるにも充分な睡眠時間が欠かせません。日付けが変わる前には眠り、7時間は確保しましょう。 2)軽い運動をする。ウォーキングやラジオ体操などで体を動かすと腸のリズムも整いやすくなります。 3)便意をガマンしない。便意をガマンすると鈍感になって、次第に感じにくくなります。

これには注意

下痢や便秘のなかには、大腸がんなど重い病気が隠れていることがあります。自己判断せずに、必ず受診しましょう。

特に40歳以上の人は年に1回大腸がん検診を受けて下さいね。

編集後記

私の趣味は読書ですが、最近もっぱらライトノベルに凝っています。どういうジャンルかというと、端的にいうと「魔法と剣の世界」でぶっちゃけSFファンタジーです。

そのなかでもオススメなのが、『魔導師は平凡を望む』(広瀬 煉 フロンティアワークス)現在も連載中で19巻まで出ています。

なのに、「小説家になろう」という無料サイトで本編そのままが読めるのです。

第1巻に相当する【全ての始まり】の前半までは面白みが少ないのですが、以降に続く超オススメの【ゼブレスト編】【キヴェラ編】を読むための基礎知識みたいなかんじです。

策略につぐ策略。どんでん返しのネタ明かしと全体に流れる「笑い」!冒険ものとして大ファンです。

たまには違うジャンルの本を読んでみませんか?

図解 食べても食べても太らない法』 ★8万部突破