こんにちは 管理栄養士の菊池真由子です。
今号ではテーマとしてリクエストのあった「ダイエットとコレステロールについて」です。
コレステロールは高すぎても低すぎても健康に悪影響を与えます。
ですが、即、健康に悪影響がでるのが高すぎる場合。そしてダイエットと関係が深いのも高いケースです。
コレステロールが高いと医師から「痩せなさい」といわれることがほとんどです。しかし、痩せてコレステロールが下がる人もいれば下がらない人もいます。
また痩せていてもコレステロールが高い人もいます。(これを「隠れ肥満」と呼びます)
これは体重イコールコレステロール値ではないからです。
コレステロールが上がる原因は、 1)食生活 2)遺伝子の影響、があります。
遺伝的に「少しのコレステロールの摂取で血中コレステロールが跳ね上がりやすい人」がいます。
しかし、その遺伝子を持っている人が全てコレステロールが高いかというとそんなことはありません。
最も大きな影響は食生活です。
1)肉の脂身も残さず食べる。 2)霜降り、バラ肉、ひき肉、角煮など脂身の多い 食品やメニューを好んで食べる 3)洋菓子が大好きでよく食べる 4)卵をよく食べる 5)マーガリンよりバター派 6)チーズ、洋食好き 7)いくら、たらこ、数の子、うになどが好き
これらが食生活でコレステロールを高めてしまう原因です。
かなり沢山ありますし、身近な食品が多いですね。
やはりこれらの食品をよく食べているとコレステロール値が高くなってしまいます。
しかもコレステロールが多い食品、特に肉の脂身やバター、生クリームなどは同時に脂肪が豊富。このため体重が増えすぎるために医師から「痩せなさい」と言われてしまうのです。
ただし、日本動脈学会から「病名がつかない限りは避ける必要はない」とされています。
上記の1)~5)の食品の回数を減らすことが一番。禁止ではありませんので、絶望的な気持ちにはならないでください。
1)回数を1/3ぐらいに減らす 2)バターをマーガリンに変える 3)脂身は残すようにする
これだけでコレステロール値が下がることがよくあります。
しかし、非常に効果が高いのが食物繊維を沢山食べることです。
食物繊維は余分なコレステロールを体外に排出してくれる効果があります。
食物繊維が多い食品は野菜(特に根菜類)、きのこ・海藻類に豊富です。
この食物繊維はカロリーがほとんど無い食品。なので多く食べてもカロリー摂取量が抑えられます。
しかも、食物繊維は「固い」食感があります。ごぼうやれんこんなどは自然に噛む回数が増えます。噛む回数が増えると少なめの食事量でも満足感が得られるので食べ過ぎを抑えるのです。
つまり、コレステロールを下げるような食事はダイエット効果のある食事、ということになります。
医師の唐突な「やせなさい」という説明ではこの仕組みがわかりにくいのですが、裏にはこういった栄養学的な仕組みがあるのです。
私が国立循環器センターで勤務していたとき、コレステロールが高めの人を食事と運動だけで正常値にする、という仕事をしていました。
そのため、1日に何をどれだけ食べたかという食事記録を書いてきてもらいました。
これに基づいて1日のコレステロール摂取量を計算したのですが・・・。
ひき肉料理や、ひき肉と連想しにくいメニュー、つまりハンバーグやロールキャベツ、麻婆豆腐、餃子、しゅうまい、ミートソースなどはコレステロール摂取量が跳ね上がるのです。
計算しながら、同僚の管理栄養士達と「これ、ホントに計算間違いをしてないよね」と怖くなるぐらい摂取量が多かったのです。
以来、恐ろしくなってひき肉料理が苦手になりました。
ですが、餃子だけはどうしても好きでやめられません。
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