こんにちは 管理栄養士の菊池真由子です。
今回のメルマガではコロナウイルスに関する「これが効く」と噂されている食品や機材等について解説していきます。
消費者庁が「新型コロナウイルスについては、その性状特性が必ずしも明らかではなく(略)、予防効果を標ぼうするウイルス予防商品については、現段階においては客観性及び合理性を欠くものであると考えられ(略)、景品表示法(優良誤認表示)及び健康増進法(食品の虚偽・誇大表示)の規定に違反するおそれが高いものと考えられます。 」と声明を出しています。
難しい言い回しですが、要は「新型コロナウイルスに効果があると認められている食品や機材はありません」
と言っています。ただ、断言はしていないのが微妙。
なぜ断言していないかというと「効果がないとも言い切れないから」なんですよね。
ということから、取り締まりもしていないという状態。あくまで注意喚起なんですが、デマに流されないように注意したいものです。
消費者庁が発表した「違反販売していた」健康食品や機材についてはリストがあります。
紹介すると
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、マグネシウム、セレン、アルファーリポ酸、Nーアセチルシステイン、グルコサミン、ベータグルカン
オリーブ葉エキス、マヌカハニーエキス、マヌカハニー、タンポポ茶、あおさ、スピルニナ、霊芝、ポリフェノール、納豆
マイナスイオン、空間除菌剤
納豆は普通の食品なのですが、販売にあたって「コロナウィルスに効果的」というような宣伝文句をつけたから消費者庁が注意喚起しているのです。
つまり納豆を集中的に食べてもコロナウィルスに効果があるかはハッキリしていないので、信じて納豆ばかり買うこともないし、食べるのなら特にコロナウィルスに関して強調しているものを選ぶ必要はありませんということです。
納豆は食品としてはお薦めのものですが、これも盲信して食べ続けるのも栄養の偏りがでてしまいます。
「これを食べたら〇〇に効く」という宣伝がありますが、〇〇を食べたから感染しやすくなる、というものはありません。
基本的に健康上、食品で食べてはダメなものはなく、1)食物アレルギーがあるもの。2)医薬品によって禁止食品がある(特定の高血圧や高コレステロール治療薬など)。3)食事療法をしている場合。
どれも医師から量の制限や完全禁止などの指示がありますので、それを守ってください。
つまり、コロナウィルスとは関係ないんですね。
安心して「いつもの食事」で美味しく食べてください。
ちょっと気になることです。
納豆が品薄気味なんですけれど影響してるんでしょうか?
それとも学校が休校になって家庭で食事をとる回数が増えて手軽な納豆が人気なんでしょうか?
遅い時間にスーパーにいくと、納豆はあるんですが「納豆に使うネギ」が売り切れでした。
翌日にはちゃんとあったので、時間が遅いせい?
ネギの売り切れってあんまり見たことないんですけどね~。