こんにちは 管理栄養士の菊池真由子です。
今号のテーマは「マクロビオティックの長所・短所」です。
さて、町中でマスクやメガネをかけて花粉症対策をしている人が多いですね。
私は視力が悪くて日頃はメガネをかけています。メガネにマスクをかけると耳がなんとなく痛い気がします。
しかし、マスクでガードしないといけないほど花粉症で困ったりはしていません。
過去に花粉症と疑われて薬を使用したら逆に副作用で湿疹ができてしまい、腕や足が真っ赤に。なので薬は苦手になりました。
ですから花粉症に対する薬を使わないですむように日頃から食事で対策をしているのです。
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さて本題に入りますが、今回は後編の「マクロビの長所・短所」です。
前号でマクロビについて検証してきましたが、まとめると長所は、1)玄米や精製されていない米を主食にするために噛む回数が自然に増える。 2)旬のものを選ぶため、栄養成分が豊富な食材を食べる 3)その土地でとれたものを食べるために新鮮な食材を食べることが出来る。 4)野菜、大豆や大豆製品を食べる量が増える捨てられがちな「葉」「皮」を食べることでベータカロテンやポリフェノール類を得やすい。 5)低脂肪食になりやすく、食べ過ぎになりにくい。といったところです。
逆に短所は、1)タンパク質量が少なすぎる。大豆・大豆製品に頼りすぎて必須アミノ酸(生きていく上で必要なタンパク質の構成成分)のリジンが不足しやすい。 2)食事のなかで玄米など主食のカロリー(糖質)の割合が高すぎる。 3)ビタミン・ミネラル不足。玄米や大豆・大豆製品、精製されていない砂糖や塩から得られるだけでは足りない。 4)酸性・アルカリ性食品の調和を考えての食事は構成を考えるのが難しくワンパターンになりやすい。 5)酸性・アルカリ性食品の分類方法が栄養学的に間違っている。栄養学では「食品を燃やして、その灰が酸性かアルカリ性であるか」で判断。しかも日々の食事に酸性・アルカリ性食品だからといって善し悪しがあるとは考えられていない。 6)食べる食品に大きな偏りがある。 7)食べる食品が高価になりがち。また入手も専門店でないと入手が難しいものも多い。と、短所が多くなってしまいました。
栄養学的なデメリットが多く、毎日続けていると、 ・体力がおちる ・免疫力がおちる ・貧血になりやすい ・疲労しやすく回復に時間がかかる ・肌や髪がパサパサになりやすい、という現象が起きやすいと想像できます。
この短所を補いつつ、マクロビ食を実践するなら【毎日するのではなく週に2日程度】にしておくのが健康を維持しつつマクロビ食のダイエット効果を引き出せるのではないか、というのが今回の結論です。
「テンペ」をご存じでしょうか?
マクロビ食を実践するにあたってタンパク質源として重宝されている食品です。一般のスーパーには売っていなく、有機野菜などを販売しているような専門店や通信販売での購入になります。
ウィキペディアによると、インドネシア発祥の、大豆などをテンペ菌で発酵させた醗酵食品である。日本では「インドネシアの納豆」と呼ばれることもあるものの、発酵に使用されるのは納豆の場合は納豆菌であるのに対しテンペはテンペ菌 (クモノスカビ)という異なる菌を使用している。
通常は生食はしない。インドネシアでは、食べやすい大きさに切って、塩水やサンバルなどに漬けて調味してから油で揚げたり、炒めたり、煮込み料理にしたり、火であぶってサラダに加える。欧米では、ベジタリアンのための肉の代用品として食べられる、とされています。
試食した印象は「ものすごく味と色の薄い大粒納豆」。油で揚げてあったのですが、味が感じられません。納豆のような特有のニオイがないので甘くない「粟おこし」をガリガリ食べているような気持ちになり、しょうゆが欲しくなりました。
私が食べたテンペと玄米を組み合わせたマクロビメニューは「メインディッシュがなくてご飯の多い上に野菜も少なくて彩りが悪い」と、あまり良い印象はなかったです。
その土地の食品を食べる、という定義を守っていたら産地の都合で野菜の種類も限られるので仕方ないかな、とは思いますが「趣味でレストランでたまに食べる範囲のメニューかな」というのが管理栄養士としての気持ちです。
ここのサイトは良心的な価格ですが、それでも納豆の約2倍以上するのと送料がかかるので安くはありません。