こんにちは! 管理栄養士の菊池真由子です。
今回も、メルマガ「あしたの健康」をお読みいただきありがとうございます!
前号では、配信あとにご質問やご相談を多数頂き誠にありがとうございました。
その中でも
「管理栄養士でもサプリメントを使用しているのか?」
「もし使っているのなら、どんなものなのか?」
「乳酸菌のサプリメントは必要なの?」
「生きて腸に届くサプリメントのほうが優れているの?」
「実際におすすめサプリメントの商品名を教えて欲しい」
というお問い合わせを多く頂いたのでその回答を解説していきます。
管理栄養士と会話をしたことがある人や、ある一定のイメージをお持ちだと「管理栄養士はサプリメントや健康食品に否定的」と受け取られている方がほとんどでしょう。
実際、そのとおりです。
無条件に否定するのは管理栄養士だけでなく、医師をはじめ食事指導に関わる職業の人間には多いのが現実です。
ただし、ドラッグストアの薬剤師などは大きな売り上げになるので積極的に勧めています。
私もほとんどのサプリメント・健康食品は「効果ナシ」としておすすめしていません。むしろ「逆に体調が悪くなる」「治療の足を引っ張る」として止めることもあります。
ですが、私はその人の健康状態とサプリメントの種類によっては上手に使って頂くと健康度がアップして良いのではないかと考えています。
全てのサプリメントがダメだとは考えていません。
私はビタミンB群をたまに飲んでいます。
なぜなら、ビタミンB群は不足すると強い疲労感や疲労回復が遅い、頭痛や肩こりの原因になるからです。
疲れが続くな、というときに3日~1週間ほど飲んでいます。
このビタミンB群は、玄米や雑穀米、肉類や卵、エリンギやマイタケに豊富ですが、疲れが強いと必要量が増えるからです。
食事のだけでビタミンB群の量を増やすなら食事量を増やさなければなりません。
それでは食べ過ぎになるので、必要な栄養素だけが凝縮してあるサプリメントで補うようにします。
ですが、実際に効果があるかどうかは自分自身でピンとこないことが多いのです。
頭の中で、今は疲れているからビタミンB群が不足しているのかな?だとすれば不足を補えば疲労は回復するだろうな、ぐらいの感覚です。
ハッキリ言って、疲労回復には睡眠のほうが効果絶大です。なので、サッサと寝るのが一番。
ということで、使ってはいますが常飲はしていません。
商品はあまりこだわりがなく、なくなれば目についた商品を買っています。
かなりのメーカーから出ているのでコレとまだ決めていないのです。
トクホ(特定保健用食品)のヨーグルトを1日100グラム程度食べていれば特に追加する必要はないでしょう。
ですが花粉症の症状が強くて免疫バランスを立て直したいと考えているなら使ってみるのも良いでしょう。
ヨーグルトの1日の目安量を100グラムとしているには理由があります。これはトクホ(特定保健用食品)のヨーグルトが1人前100グラムとして効果を実証しているからです。
その量を超えてもっと乳酸菌をとりたいと考えている場合、ヨーグルトを食べる量を増やすと食べ過ぎになります。
しかも食欲には限界があるので、ヨーグルトをたくさん食べることによって肉や野菜などほかの食品が食べられなくなるのです。これでは栄養が偏ってしまいます。
ですから、必要な乳酸菌だけを取り込むことができるサプリメントは便利ですよね。
乳酸菌サプリメントの話題でよくご質問を受けるのが「生きて腸まで届く」というタイプのサプリメントが良いのか、そうでないものでも同じなのかということです。
実は食品からとる乳酸菌類は腸に届く前に胃液の強力な酸によって死んでしまっています。
これはヨーグルトでも通常のサプリメントでも同じです。
調べたところ、現状では口から入った善玉菌が腸内に定着することはないようです。
重要なのは、死んだ菌でも乳酸菌など善玉菌が腸に入ると免疫力が活性化するということです。
つまり、腸内の環境を良くいて健康に有効な成分は、菌が生きていても死んでいても【善玉菌という菌体が腸にまで届く数が多い】ことが大きなポイントなのです。
なので「口から入る善玉菌の数を多くする」と言う意味でサプリメントは有効といえます。ですから、ヨーグルトでも含まれる菌数が多いトクホ(特定保健用食品)のものが良いのです。
なので、価格が高めの「生きたままで」タイプをわざわざ選ぶ必要はありません。
乳酸菌のサプリメントの話題では、種類があまりに多いので「結局、どれがおすすめなのですか?」聞かれます。
個別商品をひいきにするつもりはないのですが、一番のおすすめは、
理由は、善玉菌のエサになるオリゴ糖を同時に含んでいるからです。
人間は善玉菌のエサになるものを体内で合成できません。食品などからとりこまなければならないので、エサになる成分が一緒にブレンドしてあるのがオススメしたい点です。
これも、善玉菌のエサになる食物繊維が含まれています。食物繊維は善玉菌のエサになるだけでなく、排便をスムーズにする働きもあります。
もっとも食物繊維は野菜、きのこ、海藻類からもシッカリとれます。
ですから、あえて食品からとりにくいオリゴ糖がブレンドしてある商品を上位にもってきました。
ほかにもオリゴ糖や食物繊維がブレンドしてあるサプリメントがありますのでチェックポイントとして覚えておくと良いですね。
今号で紹介したサプリメントは取材を受けたSPUR(シュプール)2106年12月号で紹介さているサプリメントとは種類が違います。
なぜかというと、乳酸菌の種類と個人の腸内にいる善玉菌の相性がまちまちだからです。
誌面では善玉菌の一種であるフェカリス菌を紹介しています。一方メルマガではビフィズス菌をおすすめしています。
どちらの菌種が良いかどうかは個人の腸内にある善玉菌の割合によって異なります。
実際に試してみて、
★便通が良くなったか
★おならのニオイが薄くなったか
★肌のつやが良くなったか
★体調が良くなったか
などをチェックしてみてください。
花粉症研究の第一人者である日本医科大学耳鼻咽喉科学講座主任教授大久保公裕先生と共に解説しています。
今回も長いメルマガになってスミマセン。ついついチカラが入ってあれこれ盛り込みたくなるのです。
なるだけコンパクトにお届けするようにします。いつも最後までお読み頂いてありがとうございます。
それでも伝えきれないこともたくさんあります。
そこでオススメなのがコチラ。
■乳酸菌をはじめとする花粉症対策の食品とのつきあい方
★花粉症に効くのは甜茶じゃないの?
★何を食べると花粉症に効果があるの?
というような疑問があるなら、花粉症と食生活をまとめた本があります。
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