こんにちは! 管理栄養士の菊池真由子です。
今回も、メルマガ「あしたの健康」をお読みいただきありがとうございます!
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さて、前号では腰の曲がりについて解説しましたが、引き続き『姿勢と健康について』をお届けします。
今回は「足を組むなどの姿勢の悪さ」について、健康と栄養の両面からアプローチしていきます。
足を組むという行為は組む人と全く組まない人に分かれ、2極化しています。つまり、足を組まない人はほとんどやらないし、足を組む人は自然にすぐ足を組んでいます
足を組まない人は足がまっすぐに見えるために実際よりスマート、若く印象づけることができます。
しかし、足を組む人は猫背や前傾気味になり、腰が左右のどちらかにずれ、背骨が歪んでしまいます。
足を組む人は、いつ頃から自分にそんなクセがついたか思い出せない人がほとんどです。
これはいつのまにか「足を組んだほうが体がラク」だと変化している証拠。そして、上にくる足が必ず右か左か決まっているはずです。
この不思議な現象はなぜ起こるのでしょう?
足を組むことで歪む姿勢に注目すると腰や背骨以外に歪むものがあります。
それが「胃腸」です。
足を組むことで、体内で胃腸の位置や形状が歪んでいるのです。体内で、胃腸のどこかの部分が圧迫されていたり、ねじれがかかっていると推し量ることができます。
つまり、足を組んだ法がラクな人は「胃腸が歪んだ状態のほうがラク」ということになるのです。
歪ませたほうがラクということは、胃腸のどこかをかばっているとも言い換えることが出来ます。
これは、過去に胃腸障害を起こしたあとも回復が万全出ない人、現在、胃腸の状態がよろしくない人であることを示しています。
つまり、足を組むクセのある人は胃腸に問題を抱えている可能性がある、ということなのです。
また胃腸障害などと無縁という人なら故意に胃腸が歪められているのですから、胃腸に変調を招くことになります。
胃腸が部分的に圧迫されていたり、形状が歪んでいると消化吸収に大きな影響を与えます。
カンタンに
・消化不良
・胸焼け
・胃もたれ
・胃痛
・便秘
などの困った症状を起こしてしまいます。
足を組むことの裏に胃腸障害が隠れていることがあるのです!心当たりがある人は受診してくださいね。
では、胃腸はバッチリ、でも足を組んでしまうという人は、骨盤の歪みを招いて背骨が左右のどちらかにひずんでしまいます。
長年の習慣になると、高齢(目安として60歳以降)になったとき、股関節の動きが悪くなりがちです。早い人では50歳ぐらいからはじまってしまいます。
股関節の動きが悪くなると歩くと痛みがでたり、転倒しやすくなります。
しかし、日頃から運動習慣をつけると胃腸に問題がなければ徐々に足を組まなくても平気になってきます。
運動は、ストレッチやヨガ、NHKの「みんなの体操」
ラジオ体操のあとにあるオリジナル体操がおすすめ。
しかも運動をすることで腸の動きがよくなり便秘が解消されやすくなります。
食事をつかった便秘解消方法については拙著『食べても食べても太らない法』に詳しく解説しています。ヨーグルトを食べる方法なのですが、なんとなく食べるのではなく、すぐに効果がでてくる秘密のノウハウが書かれてあるので必見です!
参考にしてみてくださいね。
先日、筋トレ指導をするための講習会に参加してきました。保有資格である健康運動指導士の資格更新のための講習です。
仕事で毎日運動指導をしている人の中に混じって筋トレ実習をするのは、ついていくのが大変。
最初は基本的な動作なので、ラクなのですが、徐々に小技を使って難易度を上げていく内容。そうやって参加者の筋力にあわせて指導していく、というのが講習の趣旨なので、実技としてやりこなして身につけてなければいけません。
最後にはとうとう、仰向けにねて両膝を立て、おしりを持ち上げて膝と肩が一直線の状態でにし、さらに片足をあげてしっかり方から一直線の状態で、股関節から足を動かしてアルファベットのA~Zまでを足で書く、というかなりキツイものをしました。
さすがに日頃から運動をしている人でもヒーヒーいう内容で、私もSぐらいから、上げてないほうの足の踏ん張りがきかなくなってきて、片足を震えさせながらやり遂げました。
ふと 周りを見たら、他に参加していた管理栄養士達は、CかDあたりでギブアップしたそうです。日頃座って仕事しているので無理、とのこと。
やりこなした私に「スゴイ!」と声があがっていましたが、もちろん私も日頃は座っての仕事ばかりです。
そこで何の違いがあるのか考えたら、「毎朝NHKの体操をする」というささいなことを続けていたからだと気づきました。たった10分の体操でこんなに差がでるのかと驚きです。
ちなみに、アルファベットを書く筋トレはオリンピックの柔道やシンクロの選手もしているトレーニングらしいです。
もっとも彼らは筆記体や小文字などさらに難易度が高く、おもりをつけて厳しい筋トレを日々行っているそうです。
毎日10分の体操で、オリンピック選手と同じ筋トレが出来るようになるんですね!