ダイエットクラスブログ

食べても食べても太らない法・正しいヨーグルトの食べ方

2016年08月03日

こんにちは! 管理栄養士の菊池真由子です。

今回も、「あしたの健康」をお読みいただきありがとうございます!

今回は『食べても食べても太らない法』から正しいヨーグルトの食べ方をご紹介します。

拙著をお手に取った方や健康に気遣われている人ならヨーグルトはトクホ(特定保健用食品)を選んで食べることがおすすめであるとご存じのはずです。

ではなぜトクホなのかは、通常のヨーグルトよりも乳酸菌など善玉菌の数が1.5~2倍も多く、「おなかの調子を整える」といった表記ができることが科学的に証明されているからです。

しかし、今年の4月からトクホと似たような性質をもつ「機能性食品」という制度が登場してきました。

この機能性食品とは、トクホと同じく【医薬品ではない】【1日の摂取する目安量や回数】を表示するようになっています。

しかし、大きな違いはメーカーなどの【事業者の責任】において特定の保健の目的が期待できる旨を表示するものとして消費者庁長官に【届け出】されているものです。

そしてトクホと異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。

同時に、このの【事業者の責任】、【届け出】、【個別審査を受けたものではない】ということは商品に表記するようになっています。

つまり、機能性食品は事業者(メーカーなど)による独自研究のうえ効果などが実証されている食品です。

なので、国や第三者機関など、その事業者以外からのチェックは受けないで自社だけでのデータで効果を強調している商品。

これは「食べても食べても太らない法」としては微妙な商品です。

というのは、科学的・医学的にお腹の調子を整える効果がなければ同じヨーグルトを食べても太らない効果が得にくいからです。

どんな方にでも、安全でしかもお腹の調子を整えて、便通を良くするなどの保健効果がなければ「おなかぽっこり」が解消できません。

トクホは表示してある食べ方を守ると一定の効果が保証されています。その効果を出すために例えばヨーグルトなら、含まれる善玉菌の数が豊富になっています。

善玉菌が増えると、腸内で天然のやせ成分である「短鎖脂肪酸」を作る「やせる菌」を増やしやすくなります。
*短鎖脂肪酸は、脂肪の蓄積を抑え消費を活発にする成分

一方、トクホは国の審査などが厳しく、研究費や申請にかかる費用が莫大で、数千万もの金額がかかるとも噂されています。

ですから、金額的負担を考えてトクホが取得できない事業者と「国の審査には通りづらいだろうけれど、自社のデータなら用意できる」という科学的根拠が薄めの食品が「機能性食品」として販売されています。

疑り深いようですが、届け出だけなので、自社で都合良くデータを作ることもできるのが機能性食品の危ういところです。

しかも、消費者団体から届け出から認可にあたって「異議申し立て」をされている食品もあります。(申し立てをされている商品は非公開です)

しかし、単純に金額的負担や経営方針などで、安全で健康に良い商品をトクホの取得をせずに「機能性食品」としてある食品もあるのです。

しかし「良い」機能性食品を見分けてみたくとも一般の消費者は、店頭で確認しづらいのです。

ですから、「食べても食べても太らない法」では一目でわかる「トクホ」のヨーグルトをおすすめしています。

店頭で「機能性食品」をみかけて、気になる商品があれば、表記してある相談窓口に問い合わせるか、WEBサイトで確認して納得したうえで利用するのがベストです。(窓口の表示は義務づけられています)

そこで、今回のテーマのヨーグルトで、「機能性食品」ながらトクホ顔負けの商品をご紹介します。

それが「グリコ 朝食 Bifix」です。ビフィズス菌の一種であるBifixの菌数が100グラム中100億個も含まれています。

通常のヨーグルトですと、善玉菌が100グラム中10億個以上、と決められています。

しかも、他社のトクホ商品では通常のヨーグルトの1.5~2倍なのに対してこの商品は10倍です。

10倍含まれているトクホのヨーグルトは書籍でも紹介している「明治ブルガリアヨーグルトLB21」です。

便秘解消や腸内で短鎖脂肪酸を作りだすには、菌の種類にこだわるよりも量を確保することのほうが重要です。

なので、同じく明治から発売されているR-1やLG21といった「菌の種類」に人気が高い商品は「食べても食べても太らない法」の目的とはズレてしまいます。

乳酸菌類の種類にこだわったヨーグルトよりもともかく菌の数が多いトクホ商品や、今回紹介したグリコの機能性ヨーグルトのほうが「食べても食べても太らない」に効果的なのです。

機能性食品は、上記のように科学的データに関しては国が保証するものではありません。

ですから、「機能性食品」と表示があっても「ホントなの?」と一呼吸置いて冷静になってみる必要があるちょっと困った制度なのです。

ですから問い合わせ窓口やWEBサイトなどでご自身で調べてから利用しないといけない「自己責任」があることを憶えておいてくださいね。

個別商品については、研究結果を持っている事業しか回答が出来ないので、直接お問い合わせしてください。

今号で、「食べても太らない法」の特集は終了です。次号からは皆様のリクエストなどをテーマとして取り上げていきますのでご期待ください。