ダイエットクラスブログ

花粉症とお花見

2016年03月21日

こんにちは! 管理栄養士の菊池真由子です。

今回も、メルマガ「あしたの健康」をお読みいただきありがとうございます!

今号は花粉症の人が頭を悩ませる外出についてです。

先週から暖かくなり、花粉の飛散量が再び増えました。

マスクやメガネでガードしていてもなかなか辛い症状がおさまらない人も多いですね。

そして、そろそろ始まるのが「お花見のお誘い」です。

季節の風物詩であるお花見は、約2週間程度で短い時期だけに、お花見は仕事上のおつきあいだけでなく、家族で楽しむ人も多いものです。

しかし、お花見の時期にはスギ花粉の飛散量は減り始めているものの、外出すると花粉に接触する時間が多くなり、症状はしっかり出てしまいます。

しかも今年の開花予想では東京で5日早く、スギ花粉の飛散量が多い時期と重なってしまいます。

そして、ここが肝心。

【スギ花粉症の7割はヒノキ花粉症を持っている】ということです。

今はスギ花粉だけという人もこれから5月まで花粉の飛散が続きヒノキに対しても症状がでてくる可能性が非常に高いということです。

話を本題に戻すと、症状が出ている状態では折角のお花見も行く気が失せたり、涙や鼻水混じりで行くことになってしまいます。

そこで、短期間で花粉症の症状を抑えてお花見を楽しむにはどうすれば良いのでしょう?

即効性があって、一時的に効果があるのが薬です。しかし、薬は副作用が出る人もあり、特に眠気は困った症状です。

そこで、今から準備してコンディションを良くするには3つあります。

1)ヨーグルトや乳酸菌飲料を食べる(飲む)
2)グリーンアスパラガスを食べる(冷凍可)
3)イチゴを食べる

まず、ヨーグルトや乳酸菌飲料は花粉症対策食品としてご存じの方も多いですね。体の免疫を司る腸の環境を整えます。

アスパラガスは、緑黄色野菜であり、ベータカロテンが豊富です。ベータカロテンは粘膜を丈夫にする働きがあり、傷ついた鼻の粘膜や肌を守ります。しかもアスパラギン酸が豊富でカラダにスタミナをつけてくれます。疲れは症状を悪化させてしまうのです。

イチゴはビタミンCが豊富。ビタミンCは免疫力活動を強化し、アレルギー反応を抑えて症状を軽くしてくれます。

今からだと、この3つを集中的に多めに食べるのが良いでしょう。

本来なら、特定の食品を集中的に食べるということは栄養のバランスを崩すので良くありません。花粉症の症状を和らげる食事の基本は【特定の食品に偏らない】ことです。

ですが、症状が辛いからといって外出を控えてばかりではつまらない毎日です。たまにはお花見などで屋外でも楽しく過ごして頂きたいと思うのです。

そこで、今回のメルマガの内容はお花見対策の特別編として考えて下さいね。

花粉症の症状は重い時期がほぼ3ヶ月は続きます。その症状を軽くするには日々の食生活の積み重ねが非常に大切です。

食べ物は副作用がない代わりに即効性はありません。また、繰り返しになりますが特定の食品に偏るのは症状を軽くするという大きな目的からは反しています。

ですから、ご紹介した食品は一時しのぎ的に効果が高そうなものを選んでいるだけです。
なので、私としても、たった1~2週間程度で効果を実感してもらうには苦しいところです。

そして、栄養の偏りを起こさずに特定の食品を多く食べることの限界が、この1~2週間程度でもあるのです。

そこをご理解頂いた上で試してみてくださいね。

それでも
1)のヨーグルトや乳酸菌飲料
2)の緑黄色野菜*アスパラにこだわらない
3)の果物*イチゴにこだわらない
これらは花粉症の症状を軽くするには欠かせない食品です。

毎日どの程度食べれば良いか、どういった食品が症状を軽くするために必要であるかは花粉症対策のための食事習慣セミナー(動画)で解説しています。

文字で読むよりも実際の量を目で見たほうが解りやすいですね。

花粉症を軽くするための食事は反応する花粉に関係がなく、役立ちます。

ところで。みなさんは、花粉症というのは【季節性】のアレルギー症状と考えているのではないでしょうか。

しかし、実際は【一年中】のものとして考えるのが良いのです。

というのも、春先のスギ花粉だけに反応していた人が、別の種類の植物にどんどん連鎖反応を起こすことがあるからです。

春先に花粉症の症状で悩んでいた人がいつしか夏の花粉症(イネ科植物など)や秋の花粉症(キク科、ブタクサ・ヨモギなど)になっていくケースが少なくありません。(*特に秋にまた症状が出やすいケースが目立ちます)

まだまだ医療では根本的な治療方法が減感作(げんかんさ)療法しかなく、これも2年以上の通院が必要で完治する確率も高くありません。

こうなると、花粉症対策として日頃の食生活で対抗していくしかないのです。

スギ花粉症だけだったのがヒノキにも反応しないようにくいとめておくにも日頃の食生活には気を配りたいものです。

特に「悪化させる食生活をやめる」ことは生活習慣として身につけておきたいです。

詳しくは花粉症対策のための食事習慣セミナー(動画)で解説しています。

動画には付属のテキストがあり、ポイントが解りやすくまとめてあります。また特典のレシピ集で花粉症対策に役立つメニューを紹介しています。

動画で紹介している花粉症対策の食事は栄養のバランスを重視しています。年間を通して行うとほかの病気にかかりにくくなるという免疫力アップにも効果的です。

【花粉症対策は年間を通して】行う、というのが、「症状が出る時期を広げない」という意味でも重要ですね。