ダイエットクラスブログ

小学生の心と脳に響く食事とは その2

2015年08月18日

今回も、「あしたの健康」をお読みいただきありがとうございます!

今号も皆様の「あしたの健康」にお役立ち出来る情報を、身近なテーマとして書いています。

今回はリクエストのありました「小学生(高学年)ぐらいまでの心や脳に影響しそうな食育」の続編ついてお送りします。

前回「塾に持って行くお弁当におにぎりだけでも」と解説したところ「両親の帰宅が遅くて無理」とご相談がありました。

これは「家族の絆を食を通して結んで欲しい」という意図なので、必ず塾やスクールに通う子供に手作り弁当を持たせて欲しいということではありません。

子供と両親の帰宅時間が合わない場合は朝食の時間を揃えてみてはどうでしょうか?時間がぴったり遭うことはないご家庭では早いほうの時間に合わせることで朝食の時間を共有することができます。

そのためには早寝早起きが必要になりますが摂生した食生活にもつながります。ぜひ調節してみて下さい。

子供の、特に小学生の心と脳に良い影響を与えるのは前回もお伝えしたように【好き嫌いの解消】です。高校生ぐらいになると、なかなか解消するのに時間がかかり解消しきれない場合が往々にしてあります。小学生がもっとも解消しやすい時期で特に野菜類の好き嫌いの解消を目指します。

なぜ野菜かというと、野菜は低カロリーでビタミン・ミネラル類の補給源であり、ポリフェノール類などをはじめ、生涯にわたって必要とされる微量栄養成分も多く含んでいるからです。

野菜の好き嫌いに関しては特有の苦みを消すためにカレーに混ぜるという方法からかき揚げ、フライ、天ぷらにして油の味と混ぜで食べさせてみる、といったほかに「自分で栽培して収穫させる」という方法があります。野菜の種類や家庭の事情もありますが、自分で栽培・収穫した野菜は心の内の感激が大きく美味しく食べることができます。プランターなどを利用してみましょう。

しかし、子供に限らず大人も「食事の場の雰囲気」で、日頃家庭では避けている食品やメニューを美味しく食べることが出来ます。保育園や幼稚園時代の給食、学校給食で出てくるメニューを残さず食べていれば、「本当は食べることができる食品やメニュー」なのです。給食を残していないかなど、担任の先生に聞いてみて、スッカリ食べているのであれば心配する必要はないでしょう。いずれ家庭でも徐々に食べ始めるようになります。

逆に残していれば、それは本当に苦手な食品です。その食品について家庭で軌道修正させていくかを決めて行きましょう。

というのも、なるだけ食べることが出来る食品が多いほうが良いのですが、例えば「かまぼこ」であれば、魚そのものが好きであればわざわざその加工品を食べる必要もないので家庭での判断が必要になります。逆に「きゅうり」であれば、治すことがおすすめです。「どういったところが嫌いなの?」と話しかけて、原因をさぐっていくのも1つです。

しかし家族揃って嫌いであれば、無理強いできませんよね。家族も一緒に好き嫌いを修正すると子供を克服する勇気がわいてきます。

しかし、「きゅうり」1品に目くじらを立てる必要もありません。他の野菜が豊富に食べることが出来るのであればその子供の「個性」と受け止める余裕を持っておきましょう。

そして重要なのが【レバー】です。大人でも苦手な人が多いのですが、脳を冴えさせる成分がぎゅーっと濃縮させているのがレバーです。成績アップや、やる気を出すために必要な成分が凝縮されています。

レバーは脳機能に必要な鉄分が豊富なほかに、ビタミンB群が非常に多く、脳神経機能を正常に保つ働きを持っています。

レバーが牛乳にひたすと臭みが消えやすくなります。まずは細かく刻んで、ハンバーグやロールキャベツ、ミートソース、麻婆豆腐に混ぜるといった「隠して食べさせる」という方法で慣れさせます。

そのあとはフライにして揚げる、焼き肉のたれなどで濃いめに味をつけるなどにしてレバーの形が見えても食べられるようにしていきましょう。

さて、子供の脳に効果的といわれる成分は大人の脳にとっても同じです。子供の時期だけに特筆して脳とこころ(成績アップと情緒の安定)に大きく関係するのは【好き嫌いの解消】と【レバーが食べられるようになる】この2つです。

また【朝食】がキーワードになります。朝食を食べている子供のほうが知的な学習成績、体力的な能力の両方共に好成績を収めている研究報告があります。

大人と同じく、子供の脳機能におすすめの食材や朝食の効果については拙著『頭がよくなる食事習慣』にて、詳しく解説しています。この書籍はキンドル版など電子書籍ですが、無料アプリのキンドルを導入するとスマホ、タブレット、PC(Macを含む)で読むことが出来ます。

ただいま、この『頭がよくなる食事習慣』のアマゾンレビューを募集しております。投稿後にご連絡くだされば特製頭が良くなる食事レシピ集をプレゼント!皆様のレビューをお待ちしております。

子供の脳のへの機能アップについて、サプリメントを使用しては?というご質問もお受けしました。

たしかに特定の栄養素だけピンポイントで補給すれば良いのではないか?というように考えると、サプリメントの使用は手軽です。

しかし、子供にサプリメントの使用は厳禁です。前回ご紹介したように、子供の心の栄養は家族の団らんです。食事中の楽しい会話が子供の情緒を安定させ、やる気を起こさせるのです。食事の内容が、少々ずれていても食品を食べることに意義があるのです。

サプリメントで特定の栄養素を与えることは子供にとっては「病気でもないのに薬を飲まされている」と受け取ってしまいます。しかも理由が「頭が良くなるように」。これでは、子供は家族から自分の努力が認められていないと感じて能力があっても努力を放棄してしまいます。

食品にはまだまだ解明されていない成分が多く含まれているのでサプリメントでは補い切れていません。仮に、すでに解明されている脳の機能に効果的に働く成分をサプリメントで与えても、それで成績がアップしたという研究報告はありません。サプリメントでは、こころ(やる気)には栄養がゆきわたらないことは確実ではないでしょうか。

編集後記

うちの娘(6歳・小学1年生)は葉物の野菜が嫌いで、すぐに残します。ところが給食に出る野菜は全部食べているどころかおかわりまでしているそうです。

先日も帰省先のおばあちゃんと一緒なら大嫌いな生野菜サラダも大人1人前をぺろり。

日頃は苦手そうにしている野菜も実はちゃんと食べることができるように味覚は発達しているのだな、判断することが出来ました。

それにしても、娘がおばあちゃんに「もりもり食べるよ~!」と言って野菜をぱくぱく食べる姿を見て、日頃の苦労はいったい・・・とため息がでました。