ダイエットクラスブログ

小学生の心と脳に響く食事とは その1

2015年07月31日

こんにちは! 管理栄養士の菊池真由子です。

今回も、「あしたの健康」をお読みいただきありがとうございます!

今号も皆様の「あしたの健康」にお役立ち出来る情報を、身近なテーマとして書いています。

今回はリクエストのありました「小学生(高学年)ぐらいまでの心や脳に影響しそうな食育」についてお送りします。同時に子供とサプリメントのリクエストも頂いていますが、1つのメルマガではお伝えしきれないので次号に持ち越しをさせて頂きます。

脳に響く食事については拙著『頭がよくなる食事習慣』にて、詳しく解説しています。

この書籍はキンドル版など電子書籍ですが、無料アプリのキンドルを導入するとスマホ、タブレット、PC(Macを含む)で読むことが出来ます。

ただいま、この『頭がよくなる食事習慣』のアマゾンレビューを募集しております。投稿後にご連絡くだされば特製頭が良くなる食事レシピ集をプレゼント!

皆様のレビューをお待ちしております。

さて、同書では、学生の成績アップだけでなく社会人のスキルアップなどにも対応しているため小学生に特化はしていません。

そこで今回は小学生(高学年)ぐらいまでに絞ってお伝えしていきます。

まず、小学生は学年をとわず、【好き嫌いをなくす】ということが非常に重要な課題になります。

野菜嫌いをはじめ、偏食があると脳の活動に必要な栄養成分が充分行き渡らないうえに、情緒の不安定を招いてしまいます。

キレる子供は砂糖が原因などセンセーショナルな情報もありますが、それは砂糖に囲まれるような食事をしているからです。

家族が一緒に食事をしない、子供の食事に無関心などであれば自分で好きなものばかり飲食して空腹を誤魔化してしまいます。

その「好きなもの」にコーラなどの炭酸飲料、甘い菓子パン、廉価な菓子類(クッキーやチョコレートなど)など、砂糖をたっぷり使ったものが多いために「砂糖の取り過ぎ」に陥るのです。

しかし、その原因は前述したように子供に好き勝手な食事をさせている家庭環境にあるわけです。

なので、砂糖が原因でなく、砂糖を過剰摂取させるような家庭環境に問題があるのです。

子供にとって家族と一緒に食事をし、そこで楽しい会話があることによって子供自身が「自分は愛されているのだ」と実感することができるのです。

家庭の事情で両親が揃わなくてもそれは構いません。

ともかく、家族の誰か一人でも一緒に楽しく明るく食事をすることが重要になのです。

これが心を豊かにし、情緒が安定していきます。家庭によっては、食事中に学校での様子やテスト内容について話題にして「お説教タイム」になってしまうことがあります。

これでは食事がいやになって偏食や家族との関わりを拒否してしまい「言うことを聞かない子」になってしまうのです。

食事の時間は子供にとって家族と日常的に感情の交流が出来る貴重な時間です。

可能な限り、一緒に同じメニューを食べ、楽しい話題で明るい食卓を持つことが重要になります。

これが満たされていなければ、どれだけ必要な栄養成分を並べ立てても全く効果がありません。

もちろん、心が安定しなければ、いくら学習塾などに教育投資をしても、集中できず効果があがりません。

まずは子供の心が愛情で満たされているような食卓を通しての【心の土台】づくりが必要です。

すると子供は自分自身に自信が持て、「自分は大切にされている」「自分を理解してくれている」と感じて、学習にも意欲がわいてきます。

ほかにも家事手伝いや身辺自立(自分のものは自分で洗濯する、自分で自分の部屋を掃除するなど)もガミガミ言わなくてもやるようになるのです。もちろん好き嫌いも家族の愛を感じていれば克服する意欲がわく場合があります。

野菜は子供にとって食べることが難しい食材です。

なぜ難しいというのは、特有の苦みがあるからです。子供は本能で苦みは毒だと感じています。

なので、苦みがある野菜ほど吐き出してしまったり、嫌いになるのです。

(好き嫌いを克服する方法を書くとまた1つのメルマガで治まりきらないのでご興味がある方はリクエストを下さい)

そこで、しつこく食べさせて「これは安全な苦みだ」と脳に解らせるのです。そうしてやっと野菜が食べることができるようになるのです。

例えばコーヒーの苦みも同じで、美味しく飲めるようになるのは10歳代後半になってからです。苦みに対して子供は本当に敏感なのです。

家族が子供と野菜の関係を理解して長い目で少しずつ「食べられる野菜」「好きな野菜」を増やしていきましょう。

子供にとって「家族との食事が楽しい」と感じるようになることが小学生の食育の重要な第一歩です。

決してひとりで食事をさせないで下さい。もし塾などで夜食が必要な場合はコンビニまかせでなく、おにぎりだけでも家庭で用意し、家族との接点を持たせておくことが重要です。

ここを達成させていることがスタートラインだと考えて下さい。

次号で、「心や脳に響く栄養」について具体的なおすすめ食品や栄養素をご紹介していきます。