こんにちは 管理栄養士の菊池真由子です。
前回、女性ホルモンと女性ホルモン代わりのエクオールについて解説したところ、ご質問とリクエストを多く頂きました。
そこで今回は、「女性ホルモンを活性化させたい」「女性ホルモンを増やしたい」「更年期障害の症状をどうにかしたい」というお声にお答えしていきます。
男性も年齢とともに男性ホルモンの分泌量が減ってきます。女性の内容が多めですが、男性にも関係ある話なのでぜひ最後までお読み下さい。
★★★
3月24日(日)NHK文化センター京阪守口教室で「食べても食べても太らない法」のセミナーを開催!(13:00~14:30)
私のセミナーで参加資格がないものは非常に珍しいので、このチャンスにぜひご参加ください。
会員でなくても、会費のみで参加できる気軽なセミナーです。関西方面の方には是非!
女性ホルモンが減ってきたのなら、それを活性化すれば良いのでは?と考えてしまうのも無理はありません。
しかし、女性ホルモンを活性化、つまり女性ホルモンの働きを強化するような仕組みは体にないのです。同時に、活性化させるような食品や成分もありません。男性ホルモンも同じです。
では、どうすれば少なくなった女性ホルモンをカバーすれば良いのでしょう?
女性ホルモンを増やすには2つの方法があります。1)分泌が減るスピードを遅くする(これは男性も同じ)。2)大豆イソフラボンもしくはエクオールで追加する。
1)の分泌を遅くする方法は*男性も同じ。a)毎日決まった時間に食事をする。b)熟睡し、睡眠時間は7時間は確保。c)ストレスをためない。d)運動をする。e)信頼できる仲間や友人と語り合う。
睡眠にはストレス緩和作用があるので寝ることはとても大事です。
食事抜きや夜更かしはNGです。夕食は寝る時間の2~3時間前に済ませておきましょう。
さらに分泌量を増やすには運動すると効果的です。スポーツでなく、ウォーキング程度でも大丈夫。運動は熟睡しやすく、ストレス解消効果もあります。
しかし、男女問わず、ダイエットなどを目的としてイヤイヤ運動をすると続かない上に、ストレスを溜めてしまうことまります。自分でストレスにならない範囲で体を動かしましょう。
さらに友人など仲間を増やして、笑ったり、話し込んだりするのもオススメです。ホルモンの分泌が安定してきます。
ホルモンそのものの活性化は出来ないので減り続けるホルモンを助けるのが「量を増やす」ということです。
男性の場合は分泌量を増やす食品などはハッキリしていません。運動をすることが女性に比べて極めて重要です。前回、男性には野菜を食べることをオススメしましたが、これは分泌量の減少によるメタボ化を防ぐためです。男性ホルモンを直接増やす効果ではなく、減ってきた男性ホルモンの影響で起きるメタボ化を予防する、という意味です。
女性の場合は、大豆イソフラボンやエクオールを摂ることで、減った女性ホルモンに量の追加が出来るようになるのです。
大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きを持ちます。しかし、前回解説したように大豆イソフラボンが直接女性ホルモンのような働きをするのではなく、腸内で分解してエクオールという物質に変化し、エクオールが女性ホルモンのような働きをするとわかってきています。
しかし、大豆イソフラボンから腸内でエクオールを作る能力があるのは日本人なら2人に1人。作れても量が足りない人もいます。
大豆そのものや、納豆・豆乳など大豆製品を積極的に食べているのに更年期障害の症状が出る場合は、もしかするとエクオールを作る能力がないタイプなのかもしれません。
そこでサプリメントとして「エクオール」を使うのです。足りなくなった女性ホルモンを女性ホルモン代わりの物質で補っていく、という考えです。
エクオールで女性ホルモンの代わりに脂肪の分解を促すことが期待できます。もちろん更年期障害の不快な症状も消えたり、軽くなっていきます。
私自身がエクオールを作る能力がないタイプであること、実際にエクオールのサプリメントを使っていると前回の記事にあったので「どこのメーカーを製品ですか?」などのご質問がありました。そこで実際に利用しているものをご紹介します。他にもネットで検索すると色々あるので比較検討はしてくださいね。
<エクオールを作る能力があるかのセルフ検査>ソイチェック
<使っているサプリメント>エクエル(大塚製薬)
チェックをしてみることはおすすめです。しかしサプリメントは安くない上に、2ヶ月ぐらいは連続して使用しないと効果が実感出来ないそうないので必ず上記のものを、というわけではありません。
私の体験としては、1ヶ月半ぐらいで頭痛、下痢、不眠、全身疲労感が取れてきて、2ヶ月ぐらいで肌が若くなった気がします。お化粧のノリが良くなり、手荒れが少なくなりました。例年に比べてハンドクリームを塗る回数が1/3ぐらいになった気がします。
私は、更年期障害の代表的な症状の「冷えのぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)」、「イライラ」は全く起きていなかったので「まだまだ女性ホルモンが減ってきて起こる更年期障害は起きていない」と考えていました。
ところが飲み始めることで、上記のようなタダの体調不良と勘違いしていたような症状が改善されたので、私には効果があったようです。
どんなサプリメントでも体に合う・合わないがあるので、使うことで逆に体調が悪くなればスッパリ止めましょう。
新たにWEB記事がありましたのでご紹介します。
ダイエットポストセブン お腹ぽっこりを解消したいなら断然「えのきだけ」の理由
参考書籍はコレ!『食べれば食べるほど若くなる法』