ダイエットクラスブログ

子供と大人の成長に欠かせない栄養とは?

2019年02月21日

こんにちは 管理栄養士の菊池真由子です。

何人の方から「子供の成長」についてのリクエストを頂きました。

ですが読者の方には子供がいない方もいるので大人にもついてお話していきます。

子供にはタンパク質

子供のカラダの成長にはタンパク質、つまり肉や魚、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品が必須です。1日3食必ず1品は入れてください。

特に朝は忘れがち。夕食の残りでも良いですし、スライスハムやチーズは非常に簡単です。

子供成長=身長を伸ばす=骨の成長=カルシウムというように考える方が多いと思います。特に成長期に骨の成長は、身長が伸びるという外見の良さだけでなく、骨そのものを強くしてくれます。

ですが、ここで必要なのがタンパク質なのです。もちろん骨の材料のメインなのでカルシウムは重要です。しかし、骨を丈夫にするためにはタンパク質も必要。さらに、身長が伸びるともに必要になるのが筋肉。この筋肉の材料になるのがタンパク質なのです。ですから、牛乳・乳製品といったカルシウム源のほか、肉や魚、卵などがとても重要なのです。

特にスポーツをしている子供はカルシウムはもちろんたんぱく質が不足すると、カラダの成長だけでなく競技能力も伸びません。かといってプロテインを飲む必要はありません。毎日の食事で、タンパク質源になる食品を1~2品必ず入れるようにしましょう。

大人になっても成長したいのが脳

子供はもちろん、大人になっても成長したい、できるのは脳です。

子供も大人も脳をドンドン使って、知識量を増やしたり、記憶力・集中力をアップする、憶えた内容を定着させるといった「脳の成長」が必要です。

脳をドンドン使うのは、いわゆる「勉強」だけでなく、読書や映画を観る、作戦を練るようなゲーム(トランプやシミュレーションゲーム、将棋、スポーツなど)、手先を使う趣味(ブログを書く、プラモデルを作る、手芸など)、というように、身近にごろごろあります。

こうして脳をフル回転させるのが「脳の成長」です。そして、使った脳に必要なのが「睡眠」なのです。

睡眠は脳の疲労回復だけでなく、集中力・記憶力・集中力の回復、知識の定着を促します。さらに重要なのが、勉強などでの“間違った内容を忘れる”、嫌なことを忘れる(ストレス解消)といった「忘れること」です。

この重要な「睡眠」を促す食品が「牛乳・バナナ」です。この2つに共通しているのが「トリプトファン」というアミノ酸が豊富なことです。

トリプトファンは、脳内の幸福物質であるセロトニンの材料になります。さらにセロトニンから自然な睡眠を促す「メラトニン」というホルモンが作られるのです。

ダイエットを考えているなら牛乳がおすすめ。というのも大人にも筋肉は必要です。シッカリとした骨を維持するためにはカルシウムも必須。トリプトファンを多く取り込むには、低脂肪牛乳よりも普通の牛乳が優れています。牛乳の脂肪を気にするよりは、1日の食事全体で揚げ物やマヨネーズ、お菓子類など脂肪や糖質の多い食事を見直したほうがはるかに効果的です。

一方バナナはデンプンなどの糖質が多く太りやすいデメリットがありますが、甘い味が脳のストレス緩和作用を持つことと、豊富な糖質はスグに脳のエネルギーになるので多忙な時や、シッカリと集中したいときなどにおすすめです。バナナは朝または昼、間食に食べると太りにくく、オススメは1日のスタートを切る朝食で食べることです。

やはり青魚が効果的

青魚(アジ、イワシ、さば、さんま、ぶりなど)には記憶力を高めるDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富。脳の血流も良くしてくれますし、認知症予防にも効果的とされいるほどです。

DHAは揚げると揚げ油に逃げてしまうので、フライ以外の調理方法で食べましょう。

青魚は好みがあるので、意識しないと食べる習慣がない人もいます。特に子供は魚より肉を好む傾向があります。繰り返し食べることで慣れてきたり好きになってくるという「味覚の成長」があるので諦めずに食卓にのせてください。

メタボ世代や体重オーバー気味の人は血液中のコレステロールや中性脂肪が高くなりがち。青魚は血液をサラサラにしてくれる効果があるので、積極的に食べたい食品です。脳血栓を未然に防ぐためには欠かせません。

脳の成長や脳血栓などが気になる人は週に1回程度は食べておきましょう。

編集後記

WEB記事がありましたのでご紹介します。

ダイエットポストセブン「納豆のすごいパワー、「美肌&美髪」のためには1日1パック!

参考書籍はコレ!『食べれば食べるほど若くなる法

ダウン症親の会のクッキング教室の講師をしてきました。私は料理研究家としてレシピ本も出版していますが、管理栄養士として講師を任されているので、「美味しくて、簡単、楽しくて、教育的要素もある」という、割と大変なことをやりました。

自力で出来ないことも多いので保護者の方がヘルパーとして一緒に調理しますが、本人達がかなり頑張ってくれました。

メニューに「牛ひき肉のグリーンリーフ包み」があり、・レバーやセロリを食べられるようにする ・細かく刻む ・グリーンリーフをイメージ通りちぎるという教育的要素を盛り込みましたが、やり遂げていました。特に、本来なら食べづらいはずの「包んで食べる」はめっちゃくちゃ好評。

彼らは福祉の手を借りないといけない場面もありますが、チャレンジすれば何でも出来るんだと思うひとときでした。