血糖値を上げやすいお米で血糖値をコントロール

大塚製薬の「大麦ごはん」が、機能性表示食品に大麦β-グルカンで、トリプル機能を表示
「糖質」「コレステロール」「おなか」に働く

4月からはじまった機能性表示食品。制度そのものに疑問や穴があるようには思いますが、走り出した制度をいかに健康に役立ててもらえるように、消費者との間をつなぐのも栄養士に追加された使命なのかな、と考えています。

ものすごい勢いで届け出がされている商品で、今月の注目は大塚製薬の「大麦ごはん」「同 和風だし仕立て」です。

報道記事を読むと、やはり出色は機能性機能がが3種類あることと、従来の穀物にない機能性がうたわれていることです。

引用 大麦β-グルカンには糖質の吸収を抑える、血中コレステロールが高めの方の血中コレステロールを低下させる、おなかの調子を整える機能があることが報告されています」と表示 引用ここまで *β-グルカン(食物繊維)

これまで、食物繊維には、上記3点の効果があることが認められていているのですが、これを「健康効果がある」と認めるレベルにまで含有量を増やした食品はありませんでした。血糖値(血液中の糖分の量)を上げる性質をもつ主食のコメで「糖の吸収をおだやかに」するのは、「血糖値が高め」「糖尿病」というあたりの人からのニーズが高そうです。 添加してある食物繊維も、血糖値やコレステロール対策に良く使用されている難消化性デキストリンではなく、β-グルカンであるところが興味深いです。β-グルカンはきのこ、時にマイタケに豊富で、免疫力をアップさせるといわれている成分です。さすがに「免疫力アップ」は無理があるでしょうけれど、トクホ(特定保健用食品)でなく、機能性表示食品だから実現できたトリプル表示だと思います。 これは簡単にいうと、トクホは国の審査が厳しいけれど、機能性表示に関しては企業責任というだけという、制度そのものがザルだからです。

同社がカロリーセーブ米として販売している「マンナンヒカリ」との差別化もきになるところで、試食してみたいです。

商品サイトにいくと、レンジであたためるパック入りごはんでした。なので、常食するには通販などでまとめ買いしないと面倒かもしれません。 こういったのは、気が向いた時に食べるのではなく、連続使用しないと効果がないんです。