取り扱いが難しい

豚生レバー、全国80店舗で提供 ウイルス感染の恐れも 』
記事引用

厚生労働省は8日、食中毒のおそれがある生レバーなど豚の生肉を提供していた飲食店が全国で80店あったと発表した。豚を生で食べるとE型肝炎ウイルスやサルモネラ菌に感染する可能性がある。

昨年 大規模食中毒事件があり、それをうけて提供禁止になったのは【牛】であって、今回問題になっているのは【豚】です。
生レバーといえば牛が相場と決まっていたので、牛が出せないなら豚で、ということなのでしょう。
しかし、知ってか知らずか推測できませんが、私の感覚ではおそろしい、のひと言です。
記事にあるように、簡単に食中毒を招きやすいのが最大の理由です。

一般にはなかなか伝わっていないことなのですが、合成毒より天然毒のほうが遙かに毒性が高いのです。つまり、青酸カリのような合成物質の毒よりも、ふぐ毒のほうが危険、みたいなものです。この生レバーの話も同じで、自然界の存在する菌による毒性は相当に強い、ということです。

 

食中毒は 下痢や嘔吐の症状で済むことが多いのですが、100%その程度の症状でおさまるとは限らないのです。実際に牛生レバーが禁止になるきっかけになった食中毒事故では複数の人が亡くなっていますし、祝中毒をあなどってはいけないのです。

メニューとして存在していると、消費者(役)は「安全なのだ」と信頼してしまいます。メニューにあるだけで与信するのは仕方がないでしょう。もっとも義務教育の間に食品衛生についてもう勉強してくと、提供側も消費側も「牛がダメなら豚で」という安易なことにはならないのではないかと考えます。

牛レバーの事故のときに考えたのですが、ふぐ毒の飲食禁止のために専門料理し免許が存在します。レバーに関しても専門の調理免許を新設すれば、取り扱いに慎重になるんじゃないかと思うのです。何が何でもダメというわけではなく、一定の知識を持った人が取り扱うということをすれば、ふぐのように安全に食べる事ができるはずと思います。

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