ダウン症児(者)料理教室の講師をしてきました

ダウン症児(者)料理教室の講師をしてきました。

以前にレシピをフローチャートにしてみよう!と書いた手前、実際にやってみました。

正直、反応は「微妙」でした。

何故かというと、もともとフローチャートを意識せずとも、つまり、あんまりややこしいことを考えずに、「切って混ぜるだけ」的な、知的発達障害がある人でも料理自立ができるレパートリーを増やしてもらおうとすでに献立を打ち合わせ済みだったのです。

そこで唯一「オレンジ寒天」だけは、「固まっていなければ、もう一度冷蔵庫に戻す」という手順があるのでレシピをフローチャート化する意義があり、作ってみました。

あとは、 1)作り方の短文化(理解度の低い人でも1文が短いと理解しやすい) 2)表現はより具体的に 例えば、「一口大に切った3種類を混ぜます」ではなく、 「まず**を*センチに切ります」 「次に〇〇を〇センチに切ります」 「最後に△△を△センチに切ります」とし、 「ここで、これまで切った3種類を15センチぐらいのボールに入れてしゃもじで混ぜます」いうようなイメージです。

とにかく、どの程度の理解度のある人が参加するのか解らないので(参加条件が小学校1年生以上~大人まで)、思いつく限りレシピ本文は様々な理解度を想定してみました。

担当の役員さんは「とても気を遣ってもらってありがとう」という言葉のほかに「料理教室の会場まで一人でこれるようなダウン症児(者)はまずいないから、当日は保護者同伴なのでそんなに心配しなくていいですよ」という返信があり、「ダウン症の人にとって、知らない(普段行き慣れていない)場所に一人で行くのは大変なことなんだ」と実感しました。

そして当日。 約30人弱ほどのメンバーで調理開始! 一番難関だったのが「ボールの底からしゃもじをすくい上げるようにして底からかき混ぜる」という操作。(これは想定内)

「お手伝いさせもらっていいですか?」と聞き、「手を添えても平気ですか?」と余計なお世話にならないように気を配りながら、実際に手を取って実習することに。

6班にわかれて、それぞれの調理台を一人でぐるぐる回って混ぜる実習をし続けましたとも!

そして完成!ということろである班から「せんせー。寒天がかたまってませーん!」と。

「寒天の量が足りなかったのでは!?」という声があがったのですが、違うんですヨ。テキストベースのレシピと口頭、実習しながら、延々と大声で「粉寒天は2分以上加熱してくださいね~」と声をかけてました。

しかしフローチャートでは抜けてたんですよね。2分間加熱って。

粉寒天は見た目がグラニュー糖みたいで、すぐ溶けるイメージがあるのですが、鍋に投入して2分以上は加熱しないと完全に溶けないので「固まらない」のです。

材料手配をしてくださった担当役員さんのミスじゃなくて、私の指導ミスです。ごめんなさい。

一目見て解ったんで、「これは寒天の加熱時間が短かったんですよ」と言い、もう1回加熱しなおすにしてもほかのメニューを食べ終わるまでに固まりきるとは限らないからな~」と思案。

すると、参加者のダウン症の女性が、小皿に移して「これおいしい~」とキウイの浮かんだオレンジシースをスープの様に飲んでくれました。ありがとう(涙。

試食後は片付けをし、借りている教室の時間いっぱいまで栄養相談に乗りました。それぞれ各ご家庭でお悩みがあって、それを聞くことでまた参考になるそうです。なるべくご自身で自立していくうえで食事は健康管理の一環として大事ですから、こちらも勉強になる質問もバンバン飛んできました。

ということで、これに懲りずよかったら来年も講師をさせて下さい。