ホワイトチョコはチョコでない!?
写真は上から順に ビター、ミルク、ホワイトチョコの食品表示です。
JAS法で、原材料の使用重量の重い順から表記するようになっています。そして、筆頭が「砂糖」。
ぎょっとしてしまいますが、チョコレート本来の成分のカカオマスは苦みの強いものなので、甘くしないととても食べられません。なのでこれはやむなしです。
そして、チョコなのに、ホワイトチョコには「カカオマス」がありません。これは色を白くするために、カカオマスを除去してしまっているからです。
このためホワイトチョコには、チョコ本来のもつ「テオブロミン(リラックス効果をもたらす成分)」や「カカオマスポリフェノール(抗ストレス、抗疲労などの成分)」が含まれていません。
それを裏付けるように表示されているのが、カカオポリフェノールの量です。1枚につきビターで770mg、ミルクで450mgとなっています。カカオマスの比率が高いビターのほうがカカオポリフェノールが多くなっています。もちろん、ホワイトにはカカオマスがないので、表示はありません。
ホワイトチョコはチョコではなく「砂糖と油の塊!?
なお、ビター、ミルク、ホワイトでは、ほとんどカロリーに違いはありません。ですが、チョコは元々非常食になるぐらいコンパクトでハイカロリーです。チョコでポリフェノールの健康効果を得ようとすると食べ過ぎを起こすことがしばしばあります。
さて、チョコレートを食べると鼻血がでる、ニキビになりやすい、虫歯になるという噂があります。しかしこれは誤解なのです。医学的に関係はないということが明らかにされています。現在ではチョコレート以外の食べ物と総合して判断します。虫歯については、どんなものでも虫歯の原因になりやすいもの。チョコレートに限らず、食べた後は歯を磨くことが大切なのです。
ですから、好きな味をちょっぴり楽しむのが良いですね。