海苔にも旬がある!

一年中出回っている海苔ですが、これにも旬があるのです。

ただし、野菜類と違って、旬だから栄養成分が多くなる、というわけでなく、新海苔は風味が良くなる程度です。新海苔は11~12月ですが、3月中旬まで摘み取り作業から海苔への加工が盛んになります。

ちなみに、関東では焼き海苔が、関西では味付け海苔が人気です。スーパーの棚わりも、関東では焼きが8割、関西では味付けが8割程度と言われています。

海苔は様々な栄養成分や健康効果が謳われていますが、あくまでも100g単位でのこと。巻き寿司に使う海苔1枚で約3g。海苔に健康効果を求めるのはちょっと酷ですよね。

ところで、私が学生時代に百貨店の「のり・しいたけ」売り場でアルバイトをしていました。その時に韓国人バイヤーや観光客がきてました。のりメーカーの社員さんから、「試食用は必ず”味付け”を渡すこと」と厳命されていました。

当時、韓国のりを知らなかった私は、「へぇ~」ぐらいにしか考えなかったのですが、振り返ると、韓国の方からすると味付けのほうを好むはずですよね。今頃納得しました。

ちなみに、友人の寿司職人によると、「カッパ巻き」はキレイに均等な丸さを出すのが最も難しい巻物らしいです。それはきゅうりがわずかでも曲がっているとまっすぐに切りにくく、デコボコも出来やすい。そこできゅうりのゆがみをご飯で調節して、あの「まっすぐな」巻物になるとか。シンプルなものほど、難しいんですね。

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