立ち食いステーキ
東京都内で猛烈な勢いで店舗数を拡大している「いきなりステーキ」にいってきました。ステーキの立ち食い店という驚きのコンセプトです。
「ステーキをグラム売りしてくれる店がある」と聞いて興味があったのですが、ランチタイムに入ってしまったのが失敗。デカデカ写真付きでアピールされているランチタイム専用メニューに目がいってしまい、そっちをオーダーしてしまいました。
オーダーしたあとに落ち着いてメニューをみたら書いてあったのですが、正確に同店の公式サイトから引用すると
リブロースステーキ 300gカット × 6円 ＝1,800円(税抜き)
ヒレステーキ 300gカット × 8円 ＝2,400円(税抜き)
たしかに1gにつき何円、というスタイルで料金が設定されています。
ただし、300gと500gの２種類だけ。
もっと細かく150gとかいけるんかな？と期待していたんですけれど、150g×６円＝900円 みたいな財布の寂しいお客はいらないようです。
写真はランチタイム用のセットだったのですが、300gのステーキにコンソメスープ、ライス、ミニサラダ付き、というものでした。
通常ステーキというのは、一人前200g程度です。それが1.5倍量。熱い鉄板にレアで運ばれてきて「好みの焼き具合で食べて下さい」とのことでした。
肉そのものはアメリカンビーフで、赤身。牛丼にはいっているような肉もアメリカンビーフですけれど、使っている部位が違うのであんなに脂身はありません。なのでヘルシーというか、あっさりめの味。ここはステーキソースをかけてカバーという印象でした。
ところで、200gぐらいで食べようと思っていたところを、勢いでオーダーしたランチタイムセットの300gのステーキが来たので「写真！写真！」とやっていたら、ライスがどんと来た。一目見て、絶対完食できないと確信。ライスの量は一般的なファミレス皿盛りライスの量でしたが、私は「ごめん無理」と心の中で謝り倒しました。
とりあえず食べ始めるのですが、テーブルに紙エプロンがおいてあって、これが必須。ほんとに熱々を運んでくれるので、何もしなくても油（脂）が飛び散ってきます。
そして問題発生。
私は食べる速度がそんなに早くないのです。たぶん普通よりちょっと遅いぐらい。すると鉄板の温度は急に下がったりしませんので、鉄板上のレア肉がどんどん加熱されて、一気にミディアムを通り越してウエルダンになっていくのです。レア肉が好きなので慌てて食べ進めたのですが、それでもウエルダン化は止められない。しかも、もともと赤身肉なので最後のほうは「良く焼けた硬めの肉」という状態になってしまいました。
今回の「いきなりステーキ」は完全に攻略ミスです。折角ユニークなお店なのに良さがちっとも伝えられないのが残念。
帰り際、身長180cmぐらいありそうな、しかも横方向にも計測しがいがありそうな男性が入店してきて、「600g」とオーダー。お店スタッフも「鉄板２枚になりますけれどいいですか？」と普通に受け答え。
ということは、 １）ステーキが300gや500g（もしくはそれ以上）とがっつり食べさせる ２）ステーキだけのオーダーの人はまずいない。ライスかアルコール飲料をオーダーするはず。 ３）立ち食い つまり、「ゆっくり食べるような店ではない」
ということで、「大食い」「早食い」という『メタボの聖地』であることがわかりました。
